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混血をめぐる帝国の人類学:オマーンの帝国意識と実践

研究課題

研究課題/領域番号 19K01211
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関神奈川大学

研究代表者

大川 真由子  神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70571818)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード移動 / 移民 / 帝国 / オマーン / 混血 / エスニシティ / 人類学 / 人種
研究開始時の研究の概要

本研究は、中東から東アフリカ沿岸部にまたがるオマーン帝国内を移動していた混血のオマーン人を対象に、帝国期(18世紀末~1890年)における混血の位置づけをめぐる人種政策や、帝国期および帝国後の混血たちの生活世界やネットワーク、さらには現在も続く帝国意識を分析する。本研究では、①従来の人類学であまり論じられてこなかった「帝国」や支配者側の視点を導入するのと同時に、②移動、とりわけ彼らにとって重要なターニングポイントとなった「植民地」から「本国」への帰還という経験から、その経験の多様性や歴史性(現代への連接性)を踏まえつつ、「帝国」という場を捉え直す。

研究実績の概要

本研究は、これまで帝国史研究からは等閑視されていたオマーン帝国を取り上げ、支配者たるオマーン人の帝国意識と実践を、「混血」という切り口から解明することを目的としている。考察の対象となるのは、19世紀から20世紀中葉にかけて、中東から東アフリカ沿岸部にまたがるオマーン帝国内を移動していたオマーン人およびその子孫である。
年度前半は、前年度収集したーフィールドデータや文献の分析にもとづき、オマーン人の移動に関するエッセイを執筆した。これと並行して、前年度来編者として担当している中東人類学についての特集の原稿執筆や編集業務を進めた。いずれも年度内に出版されている。
年度後半は、オンラインでの資料収集やオマーン在住のインフォーマントとの意見交換をし、データの補強を図った。2月にはオマーンを訪問し、2週間ほどフィールドワークを実施した。年に1度開催される国際文献フェアに出向き、文献収集をおこなったほか、オマーンに出稼ぎに来ているハウスメイドへのインタビューや、「混血」について、現地の知識人らと意見交換をした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度のオマーンでの調査は実施できたものの、コロナ禍で3年間調査できなかった分の遅れを取り戻すには至っていないため。また円安でヨーロッパでの文献収集も実施できなかったため。

今後の研究の推進方策

今年度は8月にオマーンにて、また2月にオマーンおよびザンジバル島などの東アフリカにてアフリカ系オマーン人の調査、および帝国に関する文献収集を予定している。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 「軽やかに移動する人びと」2024

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 雑誌名

      『神奈川大学評論』

      巻: 105 ページ: 43-49

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「序 中東・イスラーム人類学の課題」2023

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 雑誌名

      『社会人類学年報』

      巻: 49 ページ: 23-34

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「化粧」はイスラーム法的に合法か――ハラール化粧品をめぐる現象に焦点をあてて2021

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 雑誌名

      日本中東学会年報

      巻: 36(2) ページ: 105-131

    • NAID

      40022591265

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中東オマーンにおける環境意識と実践2020

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 雑誌名

      人文学報

      巻: 200 ページ: 51-74

    • NAID

      120007119852

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] オマーンにおけるエスニシティと国民統合2019

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 学会等名
      UTCMES公開セミナー「アラビア半島の歴史・文化・社会」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] うつりゆく家族2023

    • 著者名/発表者名
      竹村和朗、大川真由子、鳥山純子、大坪玲子、西川慧、齋藤剛、岡戸真幸、今堀恵美、岩﨑葉子、伊藤弘子、森田豊子、村上薫、鈴木恵美、岩崎えり奈、錦田愛子
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      4750355658
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] アラビア半島の歴史・文化・社会2021

    • 著者名/発表者名
      近藤洋平(編) 大川真由子他10名
    • 総ページ数
      259
    • 出版者
      東京大学中東地域研究センター
    • ISBN
      9784906952021
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 『越境する社会運動』2020

    • 著者名/発表者名
      鷹木恵子(編)
    • 総ページ数
      249
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      475034995X
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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