研究課題/領域番号 |
19K01255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05010:基礎法学関連
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
福島 至 龍谷大学, 公私立大学の部局等, フェロー (30208938)
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研究分担者 |
畠山 亮 龍谷大学, 法学部, 教授 (20411283)
斎藤 司 龍谷大学, 法学部, 教授 (20432784)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 團藤重光 / 最高裁判所 / 法思想 / 團藤日記 / 宮内庁 / 團藤ノート / 團藤文庫 |
研究開始時の研究の概要 |
團藤重光は、東京大学教授、最高裁判所判事、宮内庁参与などを歴任し、2012年に逝去されました。團藤が所蔵していた書籍、資料、日記等の全ては、龍谷大学に寄贈されています。 本研究は、その所蔵資料のうち、日記(1978年からのもの)を対象として分析することを目的とします。特に、最高裁内部でどのように意見が形成されるのか、また死刑廃止論をはじめとした團藤の思想はどのように形成されたのか、を明らかにするつもりです。 さらに、この研究の成果として、対象とした日記に解説をつけ、読みやすい形にして公刊もするつもりです。團藤の日記は、歴史などを勉強する上でも、貴重な資料になると思うからです。
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研究成果の概要 |
龍谷大学矯正・保護総合センターの團藤文庫内にある團藤重光日記(以下「團藤日記」という。)を研究資料とし、その分析を二つの研究関心(最高裁の評議過程と團藤の法思想形成過程)から行うことが、本研究の目的であった。この研究関心に基づいた分析と並行して、最高裁判所判事時代の團藤日記を翻刻することも課題とした。 研究成果として、文庫中の團藤ノート(團藤が最高裁判事時代に用いた「主任事件ノート」など40冊)を解読、テキスト化することができた。また、團藤日記第1巻(1978-81年)翻刻作業をほぼ完了させ、令和6年度内に公刊できる目処がついた。これらの成果をもとに、團藤研究を遂行できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
團藤日記第1巻の翻刻作業は終了し、2024年度中に公刊できる見込みである。この日記には、最高裁判事がどのような事件処理をしてるのかが書かれているばかりではなく、各種の行事への参加などその日常も詳細に明らかにされる。最高裁研究をする上で第一級の研究資料を提供することができた。 日記や團藤ノートを用いた最高裁審理経過分析に関しては、NHKと共同研究を実施し、その成果は2023年4月のNHKテレビ・ ETV特集「誰のための司法か」として社会に公表するまでに至った。この番組は、大阪空港公害訴訟において司法の独立を揺るがすような介入があったことを明らかにしたもので、歴史研究や法学研究に重要な寄与をした。
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