研究課題/領域番号 |
19K01256
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05010:基礎法学関連
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
小倉 宗 関西大学, 文学部, 教授 (40602107)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 幕府 / 江戸 / 上方 / 機構 / 法令 / 裁判 / 奉行 / 代官 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、関東とならぶ拠点地域であった江戸時代(日本近世)の上方(かみがた)において、幕府がどのような機構(組織・制度・過程)を作りあげ、そこでの法令と裁判がどのような内容や特徴をもっていたのかを学術的に問うものである。その要点は次の3つである。 ①江戸時代の中期を中心に、上方における幕府の機構や法令・裁判のあり方とその歴史的な展開を実証的に明らかにする。 ②法令と裁判を切り口に、関東・上方の2つを拠点とする幕府支配の特質や近世国家の構造を把握する。 ③上方の機構や法令・裁判に関する原史料(古文書)を幅広く調査・収集・分析し、そのうち未刊行で重要なものを翻刻(活字化)・紹介する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、関東とならぶ拠点地域であった江戸時代の上方を主なフィールドに、幕府の政治機構や法令・裁判のあり方を実証的に解明するものである。具体的には、(1)8代将軍の徳川吉宗による政権運営と法制・経済政策、(2)幕府の政治機構(役職や組織・制度、運営の過程など)と法令・裁判について、そのしくみや特徴と時期的な変化を具体的に明らかにした。また、幕府の政治機構や法令・裁判に関する原史料(古文書)のうち未刊行で重要なものを活字化(翻刻)・紹介した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
江戸時代には司法が行政から未分離であり、かつ、法の実体や作用とそれを運用する組織や手続とが明確に区別されていなかった。本研究は、行政的な法令と司法的な裁判をトータルにとらえるとともに、内容のみならず、それを実現する機構の面にも注目することで、幕府の法のあり方とその特徴を総合的かつ立体的に明らかにする点に学術的な意義を有する。また、本研究に関わる未刊行の重要史料を翻刻・紹介し、学界の共有財産とした点にも学術的意義がある。さらに、本研究の成果を社会や国民に還元するため、一般書・入門書の分担執筆や自治体・大学での講演等を通じて、一般の方々にも興味深く、わかりやすい形で発信した点に社会的な意義がある。
|