研究課題/領域番号 |
19K01323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05030:国際法学関連
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
多田 望 西南学院大学, 法学部, 教授 (40274683)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 国際司法共助 / 外国における証拠調べ / 電子証拠 / Eディスカヴァリ / 民事訴訟の電子化 / 国際証拠保全 / EU証拠収集規則 / ハーグ証拠収集条約 / 知的財産権侵害 / 国際商事仲裁 |
研究開始時の研究の概要 |
国際的な民事紛争解決手続において証拠が外国に所在するときには、様々な特別の問題が発生する。特に21世紀になってから急速に展開してきた現代的な発展課題が、(1)電子証拠およびインターネット等の電子通信手段を通じた証拠の域外的収集、(2)知的財産権侵害における国際証拠保全、および(3)国際商事仲裁の場における域外的証拠収集である。本研究は、これらについて、日本や諸外国の法や条約・実務の現状の把握とその理論的分析を、研究書や資料の収集だけでなく、国内外の裁判所や関係機関、また国際機関での調査をもとに行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、国際的な民事紛争解決手続における在外証拠の収集・取調べに関して、21世紀になって急速に展開してきた現代的課題、すなわち、①電子証拠およびインターネット等の電子通信手段を通じた証拠の域外的収集、②知的財産権侵害における国際証拠保全、③国際商事仲裁の場における域外的証拠収集等について、条約や実務の現状の把握とその理論的分析を、国際私法学、国際民事手続法学、国際知的財産法学および国際法学の視点から総合的に研究することを目的とする。 最終年度は2021(令和3)年度の予定であったが、新型コロナウィルス感染症蔓延防止策による研究活動の縮小があったために、本年度への研究期間延期が認められた。なお継続中であった蔓延防止策の中で、本年度は、最終的な文献の収集、読み込み及び整理を中心に積極的に行った。なお、昨年公表予定であった「Introducing Information Technology to the Japanese Code of Civil Procedure and Cross-Border Service of Process and Examination of Evidence」は2023(令和5)年の公表予定となった。 来年度への再延長が認められたことから、以上により得られた有益な知見に基づき、研究の成果を鋭意、論説としてまとめる。なお、中央当局である外務省領事局政策課に関しては、2023(令和5)年5月に対面で調査訪問を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査訪問を予定していた韓国の中央当局に関して、新型コロナウィルス感染防止との関係で、先方への具体的な日程調整の連絡を控えざるをえなかった。最高裁判所事務総局民事局に関しては、調査訪問を申し入れたところ、現在は一般の情報公開請求の方法に切り替えているとの返答を受けた。中央当局である外務省領事局政策課に関しては、調査訪問を申し入れ、2023(令和5)年5月に対面で実施予定である。
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今後の研究の推進方策 |
これまで収集した文献・情報をもとに、電子通信手段による域外的証拠収集および国際証拠保全に関する成果の取りまとめの公表を行う。外務省領事局政策課への対面での調査訪問を2023(令和5)年5月に行う。他の機関・組織への調査訪問(オンラインTV会議システムを考える)も、可能な限りで行う。
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