フランスにおける生命倫理関係法制の立法過程について研究する。 第一に、生命倫理法の前回改正、および現在進行中の改正については、生命倫理国民会議および国家倫理諮問委員会(CCNE)の立法へのかかわり方を中心に検討し、日本での立法過程への示唆とする。 第二に、フランスで起きた安楽死・尊厳死をめぐる事件と世論が、逐次の終末期医療立法へどのような影響を与えたかを検討する。 第三に、欧州人権裁判所や欧州議会など、欧州機関におけるこの分野にかんする決定や判決が、フランス国内にどのような影響を与えたかを検討する。
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