研究課題/領域番号 |
19K01470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
張 雲 新潟大学, 教育基盤機構, 准教授 (70447613)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 民主化 / 認知 / 政権中枢 / 軍事政権 / ミャンマー / 認知変化 / NGO / 軍政 / 権威主義 / 国際労働機関ILO / 政策決定 / 認知転換 / 権威体制 / 軍政中枢 / 内政外交連動 / 政策転換 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は認知転換と民主化の理論をベースに、内政・外交連動の視点を持ち、ミャンマー民主化における政権内部の認知転換の分析枠組みを構築し、1990年以降のミャンマー軍政の民主化への認知変遷を追跡する。その上で、3つの事例を用いて軍事政権中枢の中心人物を含む重要な当事者への直接聞き取り調査を通じ、民主化における政権中枢の認知転換のメカニズムを解明する。 本研究の具体的な目的は以下の通りである。①ミャンマー民主化における政権内の認知転換の仮説と分析枠組みの構築、②政権中枢の民主化と内外情勢の認知の変遷を追跡、③3つの典型的な事例を、認知の転換を軸に、系統的に調査・解明、④民主化の理論の充実を図る。
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研究成果の概要 |
2010年末から、長期軍事政権下にあったミャンマーが急速に民主化へ転換した。なぜ軍事政権が急に権力を自ら移譲したのか。既存研究は、主に構造的な要因を中心のpower-basedアプローチでの分析である。本研究は認知転換(perception change)と民主化の理論をベースに、内政・外交連動の視点を持ち、認知転換の分析枠組みを構築し、1990年以降のミャンマー軍政中枢の民主化への認知変遷を追跡した。その上で、事例を用いて軍事政権中枢の中心人物を含む重要な当事者への直接聞き取り調査を通じ、民主化における政権中枢の認知転換のメカニズムを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は今までの民主化に関する研究の構造的な要因、power-basedアプローチの視点から一線を画し、政権内部の認知変化を焦点に当てるidea-basedアプローチへを転換した。実証研究部分では、ミャンマー民主化における当時の政権中枢の当事者への直接聞き取り調査によって、内的なロジックを真正面から探り、民主化における政権中枢の認知転換のメカニズムを解明した。民主化における政権中枢の認知の転換のメカニズムの解明は、今後ミャンマー再民主化において、国内要因と国際要因の相互作用及び認知の転換への理解について実務的・社会的な意義がある。
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