研究課題/領域番号 |
19K01473
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
木村 俊道 九州大学, 法学研究院, 教授 (80305408)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ブリテン / 王権 / 君主政 / ジェイムズ1世 / 君主主義 / 統治 / 17世紀 / チャールズ1世 / 君主 / 君主教育 / ジェイムズ6世・1世 / ヘンリ・ステュアート / アート / ジェイムズ1世 / ベン・ジョンソン / エンブレム / 人文主義 / ジョン・デイヴィス / 複合国家 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究においては、「王権」と「君主政」の観点から、「長い17世紀」におけるイギリス政治思想史の読み替えが独自に行なわれる。具体的には、17世期ブリテンにおける歴代の君主による治世を単位として、「君主主義」の政治学や「ブリテン」の君主論の所在が示され、その通時的な展開や共時的な配置が新たに描かれるとともに、「ステュアート王朝」における「統治の秘密」が明らかとなる。
|
研究成果の概要 |
本研究においては、「王権」と「君主政」の観点から、「長い17世紀」におけるイギリス政治思想史の見直しが試みられた。なかでも、ジェイムズ6世・1世から、その息子のヘンリとチャールズ(のちの1世)、そしてチャールズ2世へと続く君主論と統治論の展開の一端が明らかとなった。 その成果はとくに、単著『想像と歴史のポリティクス』(風行社、2020年)や、論文「王権と君主の「ルネサンス」―ヘンリ・ステュアートと統治のアート」(『法政研究』第88巻第2号、2021年)などに反映されている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
17世紀のイギリスはこれまで、ピューリタン革命や名誉革命などを通じて近代的な政治思想が形成された時代とみられてきた。本研究の学術的・社会的な意義は、王権や君主政の重要性と持続性に着目し、デモクラシーや自由主義、立憲主義や共和主義、あるいは近代国家の発展とは異なる、「ステュアート王朝」における統治の実践を可能にした「君主主義」の政治学や「ブリテン」の君主論の思想史的な意義を明らかにしたことにある。
|