研究課題/領域番号 |
19K01495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
遠藤 貢 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70251311)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アフリカの角 / 崩壊国家 / トランス紅海地域安全保障複合体 / 安全保障コンプレックス / インド太平洋 / 政治変動 / 地政学 / 政治体制変動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、再編期にある「アフリカの角」地域の調査を実施することを通じ、2020年段階に向けた「アフリカの角」地域の国際関係を読み解く。そして、それと相互作用の中に展開するアフリカ大陸側の旧来の「アフリカの角」を構成してきた国々における新たな政治的ダイナミズムを明らかにする。現在の動きを示している「アフリカの角」地域の動静を丹念に追う作業を実施する。加えて、域内再編がもたらす国内秩序への影響を、より理論的に分析するための理論的可能性を検討する。その際には、政治体制変動研究の知見を生かし、国際政治と国内政治の関係性を読み解く理論枠組みの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、北東アフリカ地域の国際関係の近年の変容を「アフリカの角」(Horn of Africa)と従来概念化されてきた地域の再編過程と捉え、新たなダイナミズムの中に展開していることを分析することを試みようとする試みであった。「アフリカの角」地域の特徴を歴史文脈の中に明らかにした上で、国際政治学と比較政治学の分析手法を架橋しながら、今日的な変容のダイナミズムを各国の政治体制や国内秩序の精緻な分析を踏まえて明らかにする作業を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、学術的観点からは、近年の「アフリカの角」という地域における国際秩序の変容過程を、詳細な過程追跡を行いながら、専門である国際政治学と比較政治学の分析手法を架橋しながら、その力学の相互作用を考察する形で検討を加える意義を有する研究であった。社会的意義としては、「アフリカの角」という地域が、紅海を挟んで向き合う中東国際関係の影響を受ける形でその変容が起きている点を確認するとともに、政策的にも重要視されるインド太平洋地域とも連結する地域における安全保障課題を改めて確認するとともに、今後留意すべき課題を明らかにしてきた点に見いだすことができる。
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