研究課題/領域番号 |
19K01513
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
|
研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
佐々木 豊 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (00278748)
|
研究分担者 |
中嶋 啓雄 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 教授 (30294169)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 社会科学研究評議会 / 比較政治学委員会 / 政治行動委員会 / 国家安全保障政策研究委員会 / 経済成長委員会 / 政治的近代化論 / 比較政治委員会 / 国家安全保障研究委員会 / 米国社会科学研究評議会(SSRC) / 比較政治学研究 / 国家安全保障政策研究 / 政治発展モデル / 経済成長 / 米国社会科学研究評議会 / 近代化論 / 国家安全保障研究 / 経済成長と安定 / 経済成長と安定委員会 / フォード/ロックフェラー/カーネギー財団 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、冷戦初期の米国社会科学の学知創出過程及びその成果を、米国社会科学研究評議会(SSRC)-主要財団―大学研究者の連携協力を柱とする研究促進体制に着目して検討し、その歴史的意義を考察するものである。具体的には、SSRC内に創設された「政治行動委員会」、「比較政治委員会」、「国家安全保障研究委員会」、「経済成長と安定委員会」の1950年代から60年代にかけての活動に着目し、フォード財団を含む主要財団からの助成金や各大学研究者の協力を得ながら、冷戦下の戦略的な社会科学の学知の構築がどのように図られたのかという点に関して一次資料を用いて分析し、その成果と遺産を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
第二次世界大戦後、米国社会科学研究評議会が創設した社会科学の各ディシプリンを包含した4つの専門委員会(比較政治学委員会、政治行動委員会、国家安全保障研究委員会、経済成長委員会)の研究活動の性格及びその成果を一次史料を用いて検証することを目指した。これらの委員会の活動目的は冷戦下の国家に奉仕する学知の構築という点に求められるだけではなく、個別事象から一般モデルを構築することを狙いながら社会科学振興を図るという学術的動機を強く抱いたものであったこと、しかしその目的は十分に達成されなかった点を明らかにした。他方、各委員会の学際性を意識した研究実践は、各ディシプリンの新たな境界領域の構築に貢献した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二次世界大戦後の米国における社会科学研究は、通説的見解においては専ら国家に奉仕する「冷戦的学知」として性格付けられてきた。本研究では戦後社会科学研究評議会によって創設された社会科学各ディシプリンの研究促進を目的として設立された4専門委員会(「政治行動委員会」、「比較政治学委員会」、「国家安全保障研究委員会」、「経済成長委員会」)の学術研究活動に着目して一次史料を用いた分析を行い、その結果、これらの専門委員会の活動は単に「冷戦的学知」の構築というものに留まらず、人間/国家行動に関するモデル化/一般理論の構築という学問的動機を色濃く有していたことを明らかにした点にその学術的意義がある。
|