研究課題/領域番号 |
19K01529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 東洋大学 (2022) 千葉商科大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
吉田 敦 東洋大学, 経済学部, 教授 (20559835)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | アフリカ / 資源開発 / 石油・天然ガス / 紛争 / 鉱物資源 / 安全保障 / 北アフリカ / 新興産油国 / 資源の呪い / 石油開発 / エネルギー安全保障 / 石油 / 国際経済 / 開発経済 |
研究開始時の研究の概要 |
アフリカの新興産油国の政治経済構造に焦点を定めて分析する。 2000年代初頭の石油・資源価格の高騰期にかけて、これまで政情不安や紛争問題といったカントリーリスクに加え、外資参入障壁やインフラ未整備を理由に開発の進んでいなかった未探鉱・未開発地域が改めて注目を集め、アフリカにおいても急速な油田開発が着手された。その結果、これまで主要産業が不在であったアフリカの貧困国が短期間で新興産油国へと変貌し、プロジェクト受け入れの法整備が急速に進むとともに、海外からの資本流入と石油の輸出収益がもたらされることになった。 本研究では、このような新興産油国の開発初動段階における制度基盤形成プロセスに注目する。
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研究成果の概要 |
2019年の在外研究期間(カリフォルニア大学アーヴァイン校)においてアフリカの紛争研究者と数度にわたり意見交換を実施した。同研究成果として単著『アフリカ経済の真実』(2020年7月、筑摩新書)を公刊するに至った。本書のなかで研究課題との関連が深いアフリカ産油国における制度基盤の理論的検討および政治経済体制の特色を指摘した。また2021年に論文「アフリカにおける産油国および新興産油国経済の現状分析と理論的検討」(千葉商大論叢(第59巻第2号)を発表した。同論文にて、アフリカ新興諸国に焦点をあてて資源開発状況および展望に加えて新興の産油国の開発初動段階における精度基盤形成プロセスを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、従来のレンティア国家論から新興産油国に焦点をあてた新たな制度的特色や特殊な経済構造の具体的状況および理論的研究を実施することができた。またアフリカの産油国を既存産油国、準新興産油国、新興産油国の3つに分類したうえで、特定諸国の経済的特徴を分析することができた。その結果、中国とアフリカの経済関係について新たな理論的視角を得ることができた。同問題関心は、2023年から実施する科研費基盤(C)の課題へと結実した。また2020年に単著の公刊、2022年に明治大学での招待講演にて本研究課題に関わる理論的問題を公表した。
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