研究課題/領域番号 |
19K01551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
下川 哲矢 東京理科大学, 経営学部ビジネスエコノミクス学科, 教授 (30366447)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 神経経済学 / 統計的パターン認識 / Rational inattention / 意思決定 / 金融統計学 |
研究開始時の研究の概要 |
経済意思決定において、情報の取捨選択の問題はこれまで重要な問題であり続けている。近年急速に発展しているRational inattention modelは、限定合理性に関する古典的な問題意識を受け継ぎ、かつ情報理論を自然な形で人間の意思決定モデルに融合させた点において非常に重要であり、今後当該研究分野において中心的な役割を果たすと考えられる。本研究の目的は、連続型投資意思決定課題を用いて、実証的な観点からこのRational inattention modelに基礎付けを与えることであり、さらに進んで情報の取捨選択を加味し意思決定モデルを精緻化することである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、1.Rational inattentionモデルにおける認知的妥当性を実証的に検証し、2.情報の取捨選択行動を加味した意思決定モデルを構築、 3.さらにその均衡モデルにおけるインプリケーションを明らかにすることである。1については、生体情報(血中ヘモグロビン濃度変化および視線情報)の観点から、Rational inattentionモデルが、人々の認知活動と、一定の整合性を持つことを明らかにした。2については、既知の意思決定バイアスや市場環境要因なども検討し、より予測精度の高いモデルを構築した。ただし3については、コロナ渦での実験の遅れにより、明確な結論を得るに至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経済意思決定において、情報の取捨選択の問題はこれまで重要な問題であり続けている。近年急速に発展しているRational inattention モデルは、限定合理性に関する古典的な問題意識を受け継ぎ、かつ情報理論を自然な形で人間の意思決定モデルに融合させた点において非常に重要であり、今後当該研究分野において中心的な役割を果たすと考えられる。 しかしながら現時点において、Rational inattention モデルを認知的・実証的に基礎付けた研究はない。本研究はこの点に貢献する。
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