研究課題/領域番号 |
19K01556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
尾山 大輔 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (00436742)
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研究分担者 |
藤嶋 翔太 一橋大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (50706835)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | interaction game / network game / contagion / spatial economics / agglomeration / economic growth / population dynamics / mean-field approximation |
研究開始時の研究の概要 |
社会は多くの経済主体から構成され,それらの行動は互いに影響しあっている.多くの場合において,その相互作用の範囲は社会全体には及ばずに局所的なものとなっている.主体間の相互依存関係はネットワークを定義し,それに利得構造を加えたものは「局所相互依存ゲーム」と呼ばれる.本研究は,「どのようなネットワーク構造と利得構造のもとで,どのような行動パターンが実現するのか」という問いに答えるために,局所相互依存ゲームの理論の進展を図り,その成果を空間経済学の文脈に応用して新たな知見を得ることを目指すものである.
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研究実績の概要 |
(1)人々の立地選択を含む多地域経済成長モデルによる,産業の空間的集積と経済成長との関係を考察する理論研究.将来期待に基づいて資本蓄積および立地選択を行う経済主体を扱えるような理論モデルを構築し,定常状態の大域安定性のための条件を導出した上で,産業の空間集積と経済成長との関係を明らかにした.研究成果はMacroeconomic Dynamics誌に掲載された. (2)有限人プレイヤー確率動学ゲームの連続体プレイヤー決定論的動学ゲームによる近似の理論.プレイヤーの数を増やしていった極限で均衡集合が連続になるような,観察ノイズに関する条件を与えることが主たる課題となる.いままで得られていた結果を精緻化し,論文を仕上げて国際学術雑誌に投稿した. (3)2戦略優モジュラーゲームのクラスにおける情報頑健均衡の特徴付けの研究.前科研費課題で,knife-edgeケースを除いた「ほとんどすべての」ゲームに対して特徴付けを得ていたが(強単調ポテンシャル最大化解による),そのようなケースを含めた「すべての」ゲームに対して特徴付けを得ることが課題となる.すべての2戦略優モジュラーゲームにおいて,(i)端点均衡に対しては頑健均衡は単調ポテンシャル最大化解と一致する,(ii)その特徴付けは端点以外の均衡では成り立たない,(iii)すべての均衡に対して強頑健均衡は強単調ポテンシャル最大化解に一致する,ということを示した.論文を仕上げて国際学術雑誌に投稿した.
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