研究課題/領域番号 |
19K01572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07020:経済学説および経済思想関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
沖 公祐 香川大学, 経済学部, 教授 (60361581)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | マルクス経済学 / 批判的実在論 / 経済学方法論 |
研究開始時の研究の概要 |
イギリスの科学哲学者ロイ・バスカーの提唱した自然科学の方法論である批判的実在論は、新たな思想的潮流として、英語圏を中心に、大きな関心を集めてきた。近年では、バスカー自身や彼の賛同者らによって、批判的実在論の社会科学分野への適用が精力的に進められている。とりわけ、マルクス派においては、一元的な経済決定論とポストモダン的な相対主義の双方を乗り越える新たな方法論として、その可能性が盛んに論じられている。本研究は、西欧マルクス派による批判的実在論の展開を検討するとともに、それを通じて、マルクス経済学の原理論研究に新たな方法論的枠組みを与えようとするものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、西欧マルクス派による批判的実在論を巡る論争を検討するとともに、それによって、マルクス経済学の原理論研究に新たな方法論的枠組みを提起することを目的としている。 この研究目的を達成するために、(1)日本のマルクス経済学が抱えている問題の洗い出しを行う、(2)西欧のマルクス派における批判的実在論に関する諸研究の検討を行う、(3)批判的実在論の検討を踏まえて日本のマルクス経済学の直面している課題を解決するための方向性を探る、という三段階で研究を進める計画である。 最終年度となる本年度は、昨年度までの(1)と(2)について研究を踏まえ、(3)へと進む予定であったが、新型コロナウイルス流行の影響で、国内外で行う予定であった文献収集・学会報告ができなかった。そのため、期間延長を申請し、翌年度に(3)についての研究を行うこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス流行の影響で国内外での文献収集・学会発表は行えなかったため、研究の進捗が妨げられた。
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今後の研究の推進方策 |
期間延長の最終年度にあたる翌年度はは批判的実在論を踏まえた上でのマルクス経済学の方法論的考察を行う論文をまとめる予定である。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着けば、国内外での文献収集・学会報告等も積極的に行いたい。
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