研究課題/領域番号 |
19K01598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
飯島 裕胤 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (70303039)
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研究分担者 |
家田 崇 南山大学, 法学部, 教授 (90319244)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ファッションデザイン / 産業財産権 / 創発インセンティブ / ライセンス契約 / 文化流用と差別表現 / ファッションライセンス契約 / ブランドの意味 / エージェンシーコスト / ァッションデザインにおける文化流用と差別表現 / 文化的モチーフの利用 / ファッション産業における組織再編 / 衒示的消費の理論的基礎づけ / ファッションデザインにおける文化流用と差別表現 / ファッション・ブランド / 追随 / ライセンス生産・販売 / 契約の解消 / 文化の差別的・搾取的利用 / 法と経済 |
研究開始時の研究の概要 |
「ファッションロー」はファッションやファッション産業に関わる法領域を総称した概念である。社会の成熟化とともに各産業でファッション・デザイン面の重要性が強く意識される一方で、技術的には模倣(コピー)がますます容易になっている問題もある。このような中で、法の現状はどのように評価できるのか、また望ましい法のあり方はどのようなものかを議論する。「法と経済学」分野の研究を行ってきた研究者の共同作業により、ファッションの進化と産業財産権の関係、産業財産権保全に権利者自身の多額な費用が必要であることから生じる諸問題、そしてその下での望ましい法制度などを、法的実行可能性も検討しつつ明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、①ファッションデザインの創発に関する基礎理論の構築、②創発したファッションの収益化スキームであるファッションライセンスに関する理論分析、③ファッションデザインに関連した文化表現と差別表現についての法的検討に取り組んだ。 研究では、ファッションに関わる産業財産権の次の特殊性に注目した。ファッションは有用期間がきわめて短く、有用期間が過ぎればそれ自体の価値は失われる。著作権による保護対象にならないことが多く、商標権が援用される。デザインの創作に関わる関係者が多く、差別表現に対するコントロールがゆるくなりがちである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題を通して、ファッション産業財産権の特殊性が最善なファッションの創発から乖離させ、企業組織・企業制度による対処の有用性を高めることを明らかにした。 ファッションの知的財産権やファッション産業の事業再編は、現在、現実の法務やビジネスでホットなトピックスの一つになっている。そういった中で、本研究課題の成果は、たとえば文化表現と差別表現に関する重要な被引用があるなど、社会的にも一定のインパクトをあげている。組織再編に関わる知見についても今後より広い発信に努める。
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