研究課題/領域番号 |
19K01637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
近藤 健児 中京大学, 経済学部, 教授 (70267897)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 国際労働移動 / 特定技能 / 移民政策 / 不法滞在者 / 不法入国者 / 合法単純外国人労働者 / 外国人労働者 / 質的規制 |
研究開始時の研究の概要 |
本格的な単純労働への門戸開放政策の下で併存することになる、合法熟練労働者、合法単純労働者、不法滞在者、偽装移民労働者の4つのタイプの外国人労働者を比較する。異なる潜在的な能力を持つ外国人が、リスクやコストを勘案し生涯期待所得を最大化するために、どのタイプの労働者としての就労を選択するかを考慮し、いかにして一定量の外国人を受入れつつも外国人労働者の平均的な質を高めることができるかを理論分析する。
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研究成果の概要 |
研究論文"Restriction Policies to lower quality foreign workers: in case of co-existing legal immigration and two types of illegal immigration"で、外国人労働者の平均的な質の向上を図ろうとするならば、むしろ不法入国者の流入を緩和する政策が有効である可能性があることを理論的に明らかにした。その他にも頭脳流出を嫌う相手国の反応や、環境に優しいアグリツーリズムを考慮した国際労働移動関連の論文を執筆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国人単純労働者の受け入れに舵を切った政府の方針を前に、どのような方法で受け入れる外国人労働者の平均的な質を高めてゆくことができるのかを理論的に分析する研究である。ほとんどこのテーマを扱った先行研究は存在せず、意外にも不法入国者の取り締まりがそれに役立たない可能性がありうることを指摘した。また相手国も頭脳流出を阻止しようとしている2国モデルでの戦略的な移民政策を扱った研究も、先行研究がほとんどなく、受け入れ国にとって移民の総量は規制できても、質の向上を図ることの難しさを理論的に明らかにした。どちらの研究も非常にユニークであり価値が高いと考える。
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