研究課題/領域番号 |
19K01640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
橋本 圭司 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (60208444)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 森嶋代替弾力性 / トランスログ型生産関数 / 無形固定資産 / 資本熟練補完性仮説 / 分離可能性 / 代替の弾力性 / 森嶋弾力性 / トランスログ生産関数 / 製造業 / CES生産関数 / 無形資本 / 資本熟練補完性仮設 / 代替弾力性 / 経済成長 / 労働生産性 / 日本経済 / 少子高齢化 |
研究開始時の研究の概要 |
少子高齢化にともなう急速な人口構造の変化に直面している日本では、マクロ労働生産性を維持、上昇させることが焦眉の政策課題である。そこでは、生産過程において資本設備が熟練度によって区分された労働と補完的関係にあるかあるいは代替的か、という問題が、労働者間の所得格差の問題とともに、重要な検証課題となる。本研究では、熟練度によって区分された労働力と資本設備の関係をマクロ経済分析の視点から実証的分析を行い、そこでの政策課題を提起する。
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研究成果の概要 |
日本の製造業での、役員、従業員、有形固定資産、無形固定資産を投入要素とするトランスログ型生産関数の推定結果に基づき、生産過程での投入要素間の森嶋代替弾力性を計測している。先行研究では試みられてはいない同次性および生産要素間の分離可能性の検定を行うとともに、各生産要素の限界生産力逓減の有無についても検証を行っている。使用データは、『法人企業統計調査』の15の産業部門(1990-2020年)であり、森嶋代替弾力性の値そのものについても、その統計的信頼区間を算定している。とくに無形固定資産と労働の関係からは、無形固定資産は従業員との間では補完関係にあり、役員とは代替関係があるとの推定結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生産投入要素間の代替可能性の追求は、少子高齢化による深刻な人口構造の変化に直面している日本において、とりわけ労働投入要素間での格差拡大が懸念される中、きわめて重要な研究課題である。さらに、そこでの無形固定資産の役割は、近年注目されてきているものの、まだ進展途上である。本研究は、無形固定資産と有形固定資産および熟練の程度によって区分された各労働との関係を、森嶋代替弾力性を計測することによって明らかにしている。またその背景にある生産関数の推定そのものについても、従来の研究では推定係数値のみに重点をおいてきた観があり、本研究では、生産関数がみたすべき制約条件についても検証を行っている。
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