研究課題/領域番号 |
19K01664
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
稲葉 和夫 立命館大学, 経済学部, 教授 (70117000)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 直接投資 / 南アジア / パネルデータ / スピルオーバー効果 / 産業連関表 / 海外直接投資 / クロスカントリー分析 / 外資系企業 / 産業連関分析 / 南アジア諸国 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、南アジア地域における外資系企業の事業活動が当該地域経済活動に及ぼす効果を企業の規模別に実証的に検討する。 使用する主なデータは、世界銀行が公表する南アジア各国の企業別サーベイデータと国際機関が公表する各国産業連関表である。 世界銀行の企業データに基づきパネルデータを作成し、外資系企業の当該地域での事業活動が地元経済の競争に及ぼす影響(水平的効果)、産業間の波及に及ぼす影響(垂直的効果)を数量的に検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、発展途上国に進出している外資系企業がもたらすピルオーバー効果について、南アジア、とりわけバングラデシュに焦点をあて、ASEAN諸国、中央アジア諸国との比較を試みた。実証分析に利用した主なデータは、2009-2013年の世界銀行提供の各国のビジネスサーベイ、およびADB提供の各国産業連関表である。 主な分析結果として、バングラデシュでは水平的効果が表れたのに対して、ASEAN、特にベトナムでは垂直的効果のうち後方連関効果が強く作用し、中央アジア諸国ではいかなる効果も見いだせなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果は、国際会議、および海外のワークショップで報告を行い、国内外での学術雑誌4編(内3編は査読付き)、書籍の1つの章として公刊している。 ASEAN諸国を除く、南アジア、中央アジアなどのアジア諸国では、当該地域における外資系企業の事業活動が緒についたばかりで、今後の経済成長が期待できる地域でもある。事業活動の効果を実証的に把握することは、これからの日本企業の当該地域への進出、事業活動のあり様にも一定の意味を持つものと考えられる。
|