研究課題/領域番号 |
19K01722
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
|
研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
江口 允崇 駒澤大学, 経済学部, 准教授 (40600507)
|
研究分担者 |
岡野 衛士 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20406713)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | デフォルトリスク / 開放経済DSGEモデル / 為替レート / 最適財政・金融政策 / ゼロ金利制約 / 財政政策 / 財政乗数 / ゼロ金利 / 金融政策 / 最適金融政策 / デフォルト / ソブリンデフォルト / FTPL / 財政赤字 / 最適政策 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ニューケインジアン型のDSGEモデルに政府のデフォルトリスクを導入し、望ましい財政政策と金融政策のあり方について考察する。結果として、デフォルトリスクが存在する場合、財政政策と金融政策のレジームが大きく変化すること、生産性ショックのような供給側のショックと、政府支出ショックのような需要側のショックに対し、デフォルトリスクが与える影響は非対称であることを示す。
|
研究成果の概要 |
本研究では、ニューケインジアン型の動学的確率的一般均衡モデルに政府のデフォルトリスクを導入し、望ましい財政政策と金融政策のあり方について考察を行なった。その結果、デフォルトリスクが存在する場合、財政政策と金融政策のレジームが大きく変化することが明らかになった。この結果は国際的な査読付き学術誌に掲載された。 また、研究期間中にコロナショックが発生し、世界的にマネーファイナンスによる財政出動が大きな話題を呼んだこともあり、開放経済モデルにおけるマネーファイナンスによる財政政策の効果についての研究も行なった。現在その成果を国際的な査読付き学術誌に投稿中である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、デフォルトリスクが存在する場合の望ましい財政・金融政策について考えるという、現在日本や世界各国が直面している極めて実践的な課題に取り組むものである。2007年のリーマンショック以降に各国政府は財政赤字を拡大させ、2020年のコロナ危機によってさらに政府債務を激増させることとなった。今後、増税するのか、インフレにするのか、それとも一定程度のデフォルトを行うか、どのような政策の組み合わせが最適なのかを考えることは、学術的にも現実の政策においても重要な意義を持つであろう。
|