研究課題/領域番号 |
19K01734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大熊 正哲 岡山大学, 教育学域, 准教授 (60507987)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 地域・中小企業金融 / 社会ネットワーク / コーポレート・ガバナンス / ネットワーク分析 / 地域経済 / 協同組織金融機関 / 構造的空隙 / 弱い紐帯の強み |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は少子高齢化・人口減少といった国内地域経済が直面する根本的かつ構造的な課題が深刻化するなかで, 「地域金融機関の機能強化によって地域経済の持続可能性を確保するために, 協同組織形態をとる信金・信組を含めた地域金融機関のガバナンス構造はいかにあるべきか」という問いの答えを, 役員兼任のあり方や役員構成の多様性といった新たな観点から地域金融機関の取締役会・理事会の実効性を評価することによって明らかにしようとするものである。
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研究成果の概要 |
実施した研究およびその主要な成果として,岡山県のおよそ 3,000 社のローカル企業のミクロデータを用いて,(1) 地域経済における役員兼任を介した企業間ネットワークを可視化し,かつその構造を定量的に明らかにしたこと,(2) 地域金融機関のネットワーク形成のあり方をネットワーク分析で用いられる諸指標により評価したこと,および (3) 社会ネットワーク分析における「弱い紐帯の強み」や「構造的空隙」といった概念に基づき,役員兼任を介した戦略的ネットワーク形成の観点から地域金融機関のガバナンスの有効性を評価したことなどが挙げられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実施した研究およびその成果の学術的・社会的意義は,ほぼすべてが非上場企業である岡山県のおよそ 3,000 社のローカル企業のミクロデータを用いて,(1) 役員兼任を介した企業間ネットワークとしての地域経済を可視化し,かつその構造を定量的に明らかにしたうえで,(2) 役員兼任を介した戦略的ネットワーク形成の観点から地域金融機関のガバナンスの有効性を評価したことで,「銀行のガバナンス」研究に新たな視座を提供したことなどにある。
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