研究課題/領域番号 |
19K01781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
竹内 祐介 東京都立大学, 経営学研究科, 准教授 (30711238)
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研究分担者 |
兒玉 州平 山口大学, 経済学部, 准教授 (30644405)
李 海訓 東京経済大学, 経済学部, 准教授 (70757278)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 北満 / 満洲国 / 満洲国有鉄道 / 畑作農業 / 亜麻 / 軍需 / 旭硝子 / 化学工業原料 / 華北 / 輪作農法 / 大豆粕 / 日本帝国 / ハルピン / 南満洲鉄道 / 自己輸移入塩 / 商標権 / 中東鉄道 / 鉄道 / 農業 / 都市 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、満洲国建国に伴い日本帝国経済圏に編入された北満経済の、帝国経済内および満洲国経済内における機能を解明する。本研究の学術的独自性・創造性は、第一に、北満という地域設定を予め分析視角に組み込むことで、既存の満洲国経済史研究および日本帝国経済史研究の分析の限界を克服できる点と、第二に、比較史的視角も踏まえて北満都市経済を分析することで、既存の満洲都市経済史研究の認識をさらに深めることを可能にする点にある。
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研究成果の概要 |
本研究では満洲国および日本帝国における北満経済のもつ役割について、鉄道・農業・商業の視角から検討した。(1)北満の鉄道は、他の植民地鉄道に比べて軍用鉄道の性格が強い一方で、南満への一次産品(食糧)を供給する役割も果たした。(2)北満の農業は、満洲国時代にも従来からの伝統的農法を維持するとともに、日本帝国による戦争需要に基づく農業政策に対応した「新しい作物(亜麻)」の栽培をおこなった。(3)1920年代まで、日本市場に対して安定した品質の満洲大豆粕を供給することは難しかったが、満洲国建国で北満にまで支配権が及ぶようになると、満洲国内の大豆粕取引の再編を促して、その限界を克服しようとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
満洲経済史に関する先行研究は、南満洲地域を主に研究対象としており、1932年の満洲国建国によって日本帝国に編入された北満地域が満洲国および日本帝国にもつ役割について明示的に分析してこなかった。本研究は、鉄道、農業、商業の各分野における北満の特徴を分析することで、南満洲とは異なる独自の役割の一端を解明する手がかりを得た。
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