研究課題/領域番号 |
19K01794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | フェリス女学院大学 |
研究代表者 |
齊藤 直 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (90350412)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 経済史 / 経営史 / 金融史 / 資本市場 / 株式市場 / 企業金融 / 企業統治 / 株式分割払込制度 / 株価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、コーポレートガバナンス論の分野で重要なテーマの1つである企業支配権の価格について、戦前日本の株式分割払込制度に着目した分析を行うことを課題とする。株価の一部を構成する企業支配権の価格を計測することは決して容易ではないが、戦前日本の株式分割払込制度において、払込金額の異なる複数の株式(旧株と新株)が併存したことに着目することで、企業支配権の価格を計測することが可能になると期待される。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、戦前日本における企業金融を特徴づける最大の特徴の1つである株式分割払込制度に着目し、同制度の下で存在した払込金額の異なる複数の株式(旧株と新株)の株価を用いて、企業統治論の分野で重要なテーマである企業支配権の価格の計測を行うことを目指した。具体的には、(1)株式分割払込制度の基本的な特性について検証する作業と、(2)払込金額の異なる旧株と新株の株価の関係について、事実を様式化するための基礎作業を進めた。資料調査のスケジュールに対するCOVID-19の影響もあり、研究成果については(1)の比重が大きくなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、戦前日本の資本制度における主要な特徴の1つである株式分割払込制度に着目して、その企業金融や企業統治に対する意義について検討した。戦前日本の株式分割払込制度は貴重な情報の宝庫であり、その分析から得られる今日的な知見の提示や、金融論・ファイナンス論などへの貢献も期待される。新型コロナウイルス感染症による社会の混乱の影響もあり、国会図書館等での資料調査に遅れが生じたことで、株式分割払込制度の基本的な特性について検証する作業の比重が高くなったが、将来的な研究の進展に資する基礎的な成果を多く提示できたことは、本研究課題の成果の意義であるといえる。
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