研究課題/領域番号 |
19K01800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2022) 立命館大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
田中 幹大 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (00435992)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 金型 / プラスチック射出成形 / デザイン・イン / 中小企業 / 機械工業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本金型産業におけるデザイン・インの歴史的発生過程を明らかにする。金型メーカーが発注側企業の新商品開発・設計に参加するというデザイン・インは高度成長期に発生したと言われているが、デザイン・インの具体的な内容とそれがなぜこの時期日本において発生したかについては不明なままである。本研究ではプラスチック射出成形用金型を対象として、発注側大企業(自動車完成車メーカー、家電メーカーなど)、外注プラスチック射出成形メーカー(中小企業)、外注プラスチック射出成形用金型メーカー(中小企業)の3者間でのデザイン・イン関係の内実とそれがなぜ発生したのかを解明する。
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研究成果の概要 |
本研究は、第1に高度成長期の日本におけるプラスチック射出成形用金型製造業がどのように形成されてきたのかを明らかにした。第2に日本金型産業の技術競争力の根拠の1つと言われる発注側企業、プラスチック射出成形メーカー、プラスチック射出成形用金型メーカーで行うデザイン・イン(成形メーカー、金型メーカーが発注側企業の新製品開発・設計に参加すること)が高度成長期になぜ発生したのかを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高度成長期日本における金型産業の形成過程、特にプラスチック射出成形用金型製造業の形成過程についてはこれまで十分に明らかになっていなかった。また、金型産業におけるデザイン・インについても既存研究で注目されながらもその歴史的な発生過程については不明であった。これら未解明な論点を明らかにしたことに本研究の意義がある。さらに今日の機械工業の国際競争のなかで日本が有する独自な技術的優位性を検討するための視点を提供した点にも意義がある。
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