研究課題/領域番号 |
19K01805
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
江夏 幾多郎 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (00508525)
|
研究分担者 |
田中 秀樹 同志社大学, 政策学部, 准教授 (90567801)
余合 淳 南山大学, 経営学部, 准教授 (50736808)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 人事管理 / 研究と実務のギャップ / 体系的文献レビュー / 計量書誌学 / 人事労務管理 / レリバンス問題 / 研究と実務の乖離 / 日本労務学会 / 労政時報 / 小池和男 / システマティック・レビュー / 人事労務管理研究 / 人事管理研究 / データベース / テキストマイニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,近年の社会科学領域において普及しつつある「システマティック・レビュー」と呼ばれる計量的な分析手法を用いて人事管理研究のレビューを行うことを通じて,当該研究領域の「これまで(状況把握)」と「これから(方針提案)」について,具体的な提言を行いたい。しかも,人事管理研究についての従来のシステマティック・レビューでは検討対象とされてこなかった「日本の人事管理研究」を検討材料とすることで,この手法の有用性の確認,手法の彫琢に加え,日本の社会的・学術的な文脈に固有の「これまで」と「これから」の提案を目指したい。
|
研究成果の概要 |
1971年から2020年における,日本労務学会の研究成果と実務誌『労政時報』の記事内容をもとに,日本の人事管理に対する研究者と実務家の関心の推移について経験的に分析した。発見事実の例として,人事管理という事象の捉え方について,労使関係を中心とした複雑なステイクホルダー関係の調整から,経営の戦略目標の実現のための人的資源の開発と活用への変化が生じていた。その変化は実務より研究においてより早期に見られ,かつ顕著であった。職場の業務プロセス,従業員の能力開発,非典型雇用のあり方については研究者の方が強い関心を示した。従業員の安全衛生,法律の制定や改正への対応については実務家の方が強い関心を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の分析結果を踏まえると,研究者にとっては,これまで関心を示してこなかった具体的トピックについて,社会現象についての様々な概念や様々な社会調査の手法を使った描写,さらには問題解明の道筋の提示が期待される。また,実務家にとっては,人事施策の導入や運用といった人事管理をめぐる様々な出来事に対し,因果推論の理論や方法を用いた本質的理解,そのための研究者との協働が期待される。
|