研究課題/領域番号 |
19K01810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
鹿住 倫世 専修大学, 商学部, 教授 (00349193)
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研究分担者 |
高橋 徳行 武蔵大学, 経済学部, 教授 (60366838)
河合 憲史 上智大学, 経済学部, 准教授 (20867478)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 女性起業家 / 起業家活動 / ウェルビーイング / ジェンダーギャップ / 幸福度 / 生活満足度 / やり甲斐 / 満足度 / 自己効力感 / ビジネスコミュニティ / COVID-19 / 働き甲斐 / 経営回復 / 事業機会 / IT活用 / SNSコミュニティ / 生き甲斐 / 創業支援政策 / Meaningfulness / 支援政策 / コンテクスト / 政策的支援 |
研究開始時の研究の概要 |
女性の起業家活動は、女性の経済的自立や多様な働き方の実現など、経済・社会において重要な役割を担う。しかし女性を取り巻く環境などにより、起業が低調な国等も数多く存在し、女性の起業支援政策へのニーズは高い。だが、女性の起業の意義経済的なものだけではない。新たな視点として、女性の起業における起業家本人にとってのMeaningfulness(やり甲斐、生き甲斐、働き甲斐)も注目されている。 本研究では、量的および質的な国際比較調査によって、コンテクストと女性の起業の関係を明らかにする。本研究の成果により、有効な女性起業支援政策の企画立案、実施に役立つ情報を提供し、女性の起業促進に資することを目指す。
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研究成果の概要 |
女性が起業する事業は、総じて男性が起業する事業より規模が小さく、雇用や税収の創出が少ない。もちろん、中には高度な技術を駆使して成長性の高いスタートアップを起業する者もいる。しかし、女性の起業を支援しても経済的発展にはつながらないとの見方から、政府による支援策は限定的である。そこで本研究では、女性にとっての起業の意義を経済的観点以外の部分、例えば遣り甲斐や生きがい、幸福感といった観点から分析した。 男女起業家へのアンケート調査の結果から、男性起業家より女性起業家のほうが、より高い幸福度を感じており、自分の仕事の人生における意義を高く評価し、また生活への満足度も高いことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、日本の起業家が感じている自身の事業の価値や意義、生活の満足度、幸福度について、量的なデータを収集し、分析したという点にある。特に、女性起業家のほうが男性より、自身の事業の意義や人生における位置づけ、生活の満足度、幸福度を強く感じているということが明らかになった。 本研究の社会的意義は、特に調査時点がCOVID-19の感染拡大時期(2021年)であったことから、困難な社会経済環境にあっても、起業や事業経営が充実した生活の実現や幸福感の実感に役立つものであり、規模の拡大のみならず、weii-beingの向上という観点での女性起業支援が必要であることがわかった。
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