研究課題/領域番号 |
19K01819
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 同志社大学 (2020-2021) 京都先端科学大学 (2019) |
研究代表者 |
田中 秀樹 同志社大学, 政策学部, 准教授 (90567801)
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研究分担者 |
佐藤 厚 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (10388051)
石山 恒貴 法政大学, 政策創造研究科, 教授 (30647227)
柿沼 英樹 流通科学大学, 商学部, 准教授 (00780529)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 昇進管理 / タレントマネジメント / 早期選抜 / キャリア志向 / 人的資源管理 / 人材育成 / ファストトラック / 次世代幹部育成 / キャリア管理 / 日本型雇用慣行 / 職場風土 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、次世代幹部人材の選抜早期化が進む中、「RQ1:次世代基幹(コア)・幹部候補人材の選抜・育成がどのように進められるのか」を明らかにすること、「RQ2:彼・彼女らの選抜が早期化することでキャリア管理・志向及び職場(職場風土など)にどのような影響を与えているのか」について実態調査を踏まえて明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
日本における選抜早期化の現状について,先行調査との比較を念頭においた分析結果からは,①労働市場の流動化を受けて,他社経験者が管理職に就くことが,この20年間でかなり増えたこと,②20年間の間に入社後昇進に差がつき始める時期までの年数は低下している可能性があること,などが示唆された。 早期選抜者として選ばれた(と認知する)個人のキャリア意識とそれらがパフォーマンスに与える影響についての分析結果からは,早期選抜された人材が自律的キャリア志向を持っていると,組織主導のキャリアマネジメントであるタレントマネジメントと相反して,早期選抜されたにも関わらず,彼らのパフォーマンスを抑制することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去20年間の間に,早期選抜の度合いが高まっており,キャリア早期において昇進格差が生じている可能性が示唆された。すなわち,日本企業における昇進管理・幹部育成の実践に変化が起こっており,これまでのいわゆる日本的雇用慣行・昇進管理と一線を画すものになりつつあることを示唆するものである。また,組織主導型の早期選抜が実施されることで,対象者となった者のキャリア観が自律的キャリア志向に根差すものであれば,選抜されたにも関わらず,彼らのパフォーマンスを低下させる可能性も示唆された。これら結果は,今後の日本企業におけるキャリアマネジメントを考える上で重要な注視点を与えるといえる。
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