研究課題/領域番号 |
19K01826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 駒澤大学 (2023) 周南公立大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
大田 康博 駒澤大学, 経営学部, 教授 (90299321)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | クラフト / 中小企業 / 持続可能性 / 産地 / テキスタイル産業 / 協働 / テキスタイル / ファッション / 地域 / 繊維産業 / アントレプレナーシップ / 染色 / 企業家活動 / 地域産業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、持続可能な社会づくりにおける企業家的なクラフト活動およびクラフト企業家の協働の意義を明らかにするため、山梨、京都、福岡を主な調査対象として、以下の問題を分析する。 第一に、環境と調和したクラフトがいかにして存続・発展できるのかを探求する。第二に、人口減少や産業衰退の懸念が強まる地方で、多様な事業機会を生み出し、人々が地域に愛着をもって住み続けられる条件を形成する上でのクラフトの役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、クラフトへの世界的関心が高まる中で、持続可能なクラフトにおける企業家活動はどのようなものか、さらに、そうした企業家活動が効果的なものとなるにはどのようなローカルな企業間協働が必要か考察しようとしたものである。本研究では、テキスタイル産業を事例に、日本の中小生産者が持続可能性を向上させるための取り組みを分析し、環境・社会・経済の持続可能性のバランスを取ることができるよう、適切な顧客と効果的なコミュニケーションをしていることなどをを明らかにした。また、ローカルな企業間協働については、現在成果を取りまとめている最中であり、次年度に学会で成果発表を行うことが決まっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在来的な技術や旧式の近代技術を用いる日本の中小企業は、環境的・社会的な持続可能性の向上に貢献する可能性がありながらも、そうした問題を検討した研究は乏しかった。本研究は、まず、持続可能性への関心が強い海外のクラフト研究を踏まえ、日本の事例研究を行った点で先駆的なものといってよい。また、個別企業の課題に関する発見事実を踏まえ、さらに地域レベルではどのような企業間協働が必要かという点についても示唆が得られた(現在取りまとめ中)。これらの成果は、在来的な技術や旧式の近代技術を用いる日本の中小企業の存続・発展や地方産業支援の有効性向上への貢献を通じ、持続可能性の向上に資すると考えている。
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