研究課題/領域番号 |
19K01867
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
多田 和美 法政大学, 社会学部, 准教授 (50582805)
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研究分担者 |
福地 宏之 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 准教授 (90552505)
中川 充 日本大学, 商学部, 准教授 (90638412)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 経営学 / 新興国 / 多国籍企業 / 進出 / 市場 / 流通チャネル / 市場戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,製造業に属する日本多国籍企業を対象に,新興国特有の流通チャネルの二重構造に着目して,いかに新興国市場に進出し,その後の深耕を進めるのか分析することを目的としている。 本研究は,3か年で計画され,研究代表者および研究分担者2名の計3名で実施する。また,先行研究の発見事実と課題を踏まえて,理論研究と実証研究を有機的に結合して実施する。 本研究の期待できる成果として,日本多国籍企業の特性と強みを生かした新興国市場における進出戦略と深耕戦略の解明が考えられる。
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研究実績の概要 |
本研究は,日本多国籍企業を対象に,新興国市場における進出戦略と深耕戦略を明らかにすることを目的としている。なかでも,本研究では,新興国固有の問題である流通チャネルの二重構造に即した進出戦略と深耕戦略の解明を試みる。また,研究の方法論として,1)理論研究,2)新興国の現地調査とそれにもとづく事例研究(定性研究),3)質問票調査にもとづく定量研究を有機的に連結し,本研究の目的を達成し結論を導く予定である。 研究の4年目に当たる2022年度の実績および進捗状況は下記の通りである。1)理論研究では,継続して関連する先行研究の最新動向を渉猟し,定性研究と定量研究へフィードバックした。2)定性研究(事例研究)では,新興国市場調査と新興国子会社への訪問・インタビュー調査とそれにもとづく事例研究を計画していた。新型コロナウイルスにともなう諸情勢は少しずつ収束に向かいつつあったが,まだ終息したとは言い難く,今年度も海外の現地調査を断念せざるを得なかった。そこで,二次資料にもとづく事例研究を継続して行った。また,引き続き仮説に関する検討を行った。3)定量研究(アンケート調査)では,新興国市場に関する統計関連資料の調査・分析を継続した。また,上述の仮説および事例研究の結果をもとに,質問票調査の実施計画および質問票の再検討を行った。このように,新型コロナウイルスの影響により,残念ながら一部の研究計画は延期せざるを得なかった。しかし,諸情勢の改善が見込まれており,翌年度は本研究の目的達成に向けて研究を進める計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスに関連する諸情勢の影響により,新興国市場関連の調査および質問票調査を延期したため。
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今後の研究の推進方策 |
上述した通り,新型コロナウイルス関連の諸情勢は改善しつつあり,2023年度は研究目的の達成に向けて,下記の3つの研究を計画している。第1に,理論研究では,引き続き,関連研究の最新動向を渉猟し,先行研究を検討し,定性研究と定量研究へと繋げる。第2に,定性研究では,新興国市場および新興国子会社の事例研究を行う。第3に,定量研究では,引き続きマクロデータの調査・分析を進めるとともに,質問票調査を実施する。
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