研究課題/領域番号 |
19K01871
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
赤羽 淳 中央大学, 経済学部, 教授 (30636486)
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研究分担者 |
井上 隆一郎 多摩大学, 総合研究所, 客員教授 (70438076)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 産業分析 / アジア新興国 / キャッチアップ / エレクトロニクス / 自動車 / アジア / 後発企業 / ビジネスモデル / CASE / Maas / smart city / 新興国企業 / 自動車産業 / 鴻海 / 台湾 / 新興国 / M&A / 企業 / テイクオーバー / アジア新興企業 / 製造業 / バリューチェーン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アジア新興企業の先進国企業に対するキャッチアップをバリューチェーン(VC)上で捉える。VCには各段階の付加価値の大きさによってスマイルカーブが描けるが、先進国企業は川上から川下までを自社で操業する垂直統合型のビジネスモデルが想定される。これに対しアジア新興企業のキャッチアップは、付加価値の低い組み立て工程から始まり、徐々に事業領域を川上の研究開発や川下の流通販売に伸ばしていくプロセスで捉えられる。本研究で解明する問題は、自己進化型とテイクオーバー型に分類した場合、VC上の延伸の程度やスピードがどのように異なるか、また相違の背景は何か、キャッチアップはどのように体系化できるかである。
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研究成果の概要 |
研究期間に以下の学会報告および成果物を発表することができた。赤羽淳. (2019). 鴻海集団の経営戦略と液晶パネル事業の変遷 経済学論纂(中央大学)第60巻第 2 号 赤羽淳(2020)アジア新興企業のテイクオーバー型キャッチアップ戦略--タイ・ サミットによるオギハラ買収の事例を通じて--. 經濟論叢, 194(2), 37-54.赤羽淳. (2022). アジア後発企業のテイクオーバー型キャッチアップ―鴻海のシャープ買収の事例を通じて. アジア研究, 68(2), 1-26.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジア新興国企業のキャッチアップにかかる研究は2000年代から主に地域研究者の手によって行われてきたが、当職は科研費の研究資金を通じて複数国・複数業種にまたがる新興国企業の分析を行い、企業国籍間の比較や業種間の比較を行うことができた。これは単独の地域研究者では行いえない研究領域であり、一定の学術的、社会的意義をもたらすことができたと考える。 研究期間の後半は、いわゆるDXが新興国企業のキャッチアップに果たす役割という点に問題関心がシフトし、現在遂行中の基盤研究C「製品のデジタル化・IoT化に伴う製品のサービスシステム化にかかる実証分析」につなげることができた。
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