研究課題/領域番号 |
19K01874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 千葉商科大学 (2020-2023) 関東学院大学 (2019) |
研究代表者 |
塚田 修 千葉商科大学, 経済研究所, 研究員 (90633884)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インダストリー4.0 / トヨタ生産方式 / 技術の海外移転 / 生産のデジタル化 / リーン生産方式 / インダストリー3.0 / OEE / アーキテクチャー / プラットフォーム / 製造のサービス化 / 製造業のデジタル化 / スマートファクトリー / 製造のデジタル化戦略 / CPS / IoT / Industry 4.0 / 国際戦略 / Toyota Production System / Industry4.0 |
研究開始時の研究の概要 |
欧米系数社は、Industry 4.0の導入や類似デジタル化の試行をしている.一方日系企業においてはほとんど兆候が観察されなかった。本研究は、ブラジルという新興国における製造業のリーン生産成熟度とデジタル化の実態を上記企業を対象に比較調査するものである。新興国の特徴として、設備投資に対する資源の不足、労働者の教育訓練レベルの不足、政治経済の不安定さなど多くの点で先進国と異なる。まずこれらの対象企業のリーン生産成熟度を3つの指標で測定する。それらは、製造リードタイム中の正味時間比率、直行率、設備総合効率である。
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研究実績の概要 |
これまでの調査研究に基づき、定性的調査と定量的調査を実施した。定量的調査のためのアンケート調査票を設計した。大きく4つの項目からなる。第一は企業規模の確認、第二はトヨタ生産方式の成熟度の調査のために11項目を選定した。第三はインダストリー3.0の成熟度の調査、そして、第四がインダストリー4.0の成熟度の調査である。これらを調査票として対象企業にメールで発信した。日本では20社から回答を得た。ブラジルでは30社から回答を得ることが出来た。回答企業の中でインダストリー4.0を実施していると回答した企業の内、2社の日本企業にはウエブでインタビューを行った。また、ブラジルではサンパウロ近郊の15社を2023年3月2週間にわたり実際に訪問し聞き取り調査を行った。 この調査から判明したことは、第一にインダストリー4.0の定義がドイツ工学アカデミーにより明確になされてはいるが、それが複雑で広範囲の概念を含むために中小企業にとっては理解が難しくなっている。そのため解釈が企業により一定しない。第二に近年のデジタル化に関するメディアへの露出度が高く、トヨタ生産方式は古いという印象を持つ企業もあるが、ムダを省くトヨタ生産方式はデジタル化の時代においても重要なベースであるという点である。特に日本においてはトヨタ生産方式を教育訓練する機関が少なく、その活動も低調であることが危惧すべき状態にある。これらの結果をまとめて英文論文を作成し、International Journal of Lean Six Sigmaへ”Is Lean Manufacturing Maturity a Prerequisit for Industry 4.0? Survey of SMEs in Japan and Brazil"というタイトルで投稿し、幸いにも採択された。 i
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