研究課題/領域番号 |
19K01884
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山野 泰子 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 講師 (90772674)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | サプライチェーン / 企業間取引ネットワーク / 新陳代謝 / 地域クラスター / 産業クラスター / 企業取引の動態分析 / ネットワーク構造解析 / クラスター進化 / 供給リスク / 取引ネットワーク / 企業の新陳代謝 / イノベーション・マネジメント / サプライチェーン分析 / 産業の新陳代謝 / 持続可能な発展 / 地域産業政策 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では2007ー2016年までの企業間取引データを用いて、産業及び企業の新陳代謝の定量的評価を行う。まず、参入退出の推移解析により産業レベルの新陳代謝の現代における有効性を検証する。次に、取引交代による企業レベルの新陳代謝度と経済成長の関係を解析するとともに、取引ネットワークの定常性維持の観点での最適条件を検証する。得られた分析結果をもとに専門家との意見交換を行い、研究成果を国際会議や論文誌等で発表する。
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研究成果の概要 |
本研究では、ネットワークを構成する要素間の動的推移と構造特性を捉える2つのノード指標を提案し、それらを企業間取引ネットワークにおけるクラスター進化の評価に適用することで、地域の産業構造と適応力に関する新たな知見を抽出した。提案指標についてはそれぞれ2本の論文誌に、クラスター進化の分析結果については国際学会プロシーディングスに研究成果を発表した。本研究の取組みを総括した研究成果を、研究成果公開促進費の助成を得て、単著の学術図書『地域ネットワーク解析:ビジネス生態系におけるつながりの構造と新陳代謝』として、単行本および電子書籍のかたちで出版した(東京大学出版会、2024年2月15日発行)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、概念として想定されていた企業レベルの新陳代謝や、ネットワークの構造的空隙をつなぐブローカーを検証可能な形で新たに定義し、大規模な企業間取引ネットワークに適用することで企業の経済活動のダイナミクスを定量的に解析した。提案指標を用い、日本企業の新陳代謝度と存続年数の関係や、ネットワーク内で稀少なリンクをもつノードの重要性を定量的に検証したほか、提案指標がクラスター進化の予測に最も大きく寄与することを明らかにした。10年間のクラスター進化の系譜に基づいてクラスターパスの特徴を定量的に分析し、ケーススタディを行うとともに、それぞれの特徴に応じた政策的支援のあり方を提示した。
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