研究課題/領域番号 |
19K01904
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 大阪商業大学 |
研究代表者 |
松永 佳甫 大阪商業大学, 公共学部, 教授 (60325561)
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研究分担者 |
石田 祐 宮城大学, 事業構想学群, 教授 (20455554)
金谷 信子 広島市立大学, 国際学部, 教授 (20509062)
松島 みどり 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20634520)
西出 優子 東北大学, 経済学研究科, 教授 (60451506)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 社会的企業家 / リーダーシップ / 特性EI / ソーシャルキャピタル / 社会的企業 / 社会企業家精神 / CSR論 / ソーシャルベンチャー / リーダー特性 / 感情知性 / リーダーシップ特性 / 社会的起業(企業)家精神 / 危機管理能力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では申請者が行った「リーダーシップ構築とソーシャルキャピタルに関するソーシャルベンチャー比較実証研究:課題番号15K03702」等で蓄積してきた研究成果に、新たな視点である「リーダーの感情知性」と「リーダーの危機管理能力」を加え、持続可能なソーシャルベンチャーを達成するリーダーの特性を明らかにすることにある。「リーダーの感情知性」と「リーダーの危機管理能力」、「リーダーのソーシャルキャピタル(SC)特性」を指標化し、アンケート調査により定量分析を介して、持続可能なソーシャルベンチャーのための、経営戦略モデルを構築し、このモデルについて実証分析を行うことによりそのモデルの妥当性を検証する。
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研究実績の概要 |
現在、多くの企業が注目している感情的知性(EI: Emotional intelligence)について、社会企業家の特色を定量的に把握するためのアンケート調査票を作成した。感情的知性を計測するためのアンケート調査項目は複数存在するが、そのなかで、Trait Emotional Intelligence Questionnaire(特性EI)日本語版を採用し、これにより社会企業家のEIを把握することにした。 特性EIは、多くの先行研究で、対人関係、仕事のパフォーマンス、精神的健康など、さまざまな領域で重要な要素であることが示唆されている。先行研究では、より高いレベルの特性EIを持つ個人は、より優れたコミュニケーション スキル、より良い人間関係、および仕事へのより大きな満足を得ることが示されている。一方、他の社会的企業や営利企業と協働して社会問題を解決しようとする社会的企業のリーダーには、特に優れた特性EIが求めれると考えられる。2022年度は、研究計画書のうち新型コロナウイルスの影響により実施できなかったアンケート調査を2023年度に実施するためのアンケート調査票の作成、アンケート調査先(社会的企業)の名簿作りに注力してきた。 2022年度は、社会企業家精神、特性EI、リーダーシップ、ソーシャルキャピタルとの相互関係を統計的に明らかにするために、それぞれの概念について、基礎研究を行った。特性EIは、ソーシャルキャピタル同様、次代の社会企業家を育成するための重要なファクターとなる可能性が高い。特性EIは、ソーシャルキャピタル同様、トレーニングにより醸成することができる能力であるから、特性EIトレーニングプログラムの開発は、社会的企業における次代のリーダー不足という問題の解決策となり得る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルスの勢いが薄らいだことにより、2023年度にアンケート調査の実施が可能となった。そこで、2022年度は、研究計画書に基づき、アンケート調査票を作成・印刷した。なお、社会的企業の定義は研究者により様々であり、すべての研究者や行政のコンセンサスは得られていない。そのため本研究独自の社会的企業の定義を作成し、それに則り、アンケートを送付する社会的企業を決定した。研究予算制約により、アンケート調査送付先である社会的企業数は1200社である。また社会企業家の特性EIと社会企業家精神、リーダーシップ、ソーシャルキャピタルについての基礎研究を進めるとともに、これらの相互関係を定量的に明らかにするための仮説の設定も行った。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度行った研究は、特性EI、リーダーシップ、ソーシャルキャピタル、それぞれについての基礎研究、およびこれらの相互関係に関する仮説を立て、アンケート調査結果を活用して、次代の社会的企業のリーダーシップのトレーニング方法の開発を試みるとう2023年度の研究目標を達成するため基礎研究として位置付けることができる。具体的な研究スケジュールとしては、2023年6月にアンケート調査を開始し、9月に回収、データ分析へと進む。2024年1月には分析を終え、2024年3月末までに論文を執筆することを企図している。
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