研究課題/領域番号 |
19K01907
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
柴田 好則 松山大学, 経営学部, 准教授 (50612454)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 倫理的行動 / 人的資源管理 / 行動倫理 / サービス組織 / マネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、サービス組織において構成員の倫理的行動を促進するためのマネジメント・モデルを明らかにすることである。具体的には、構成員の非倫理的な職務行動が経営上の大きなリスクに発展しやすい介護・福祉の業界やホテル業におけるヒューマン・サービス組織を対象にして、望ましい人的資源管理のあり方を探求する。既存の経営学においては高い倫理性を有する人材の明確化やその育成・開発のあり方を実証的に検討した研究は十分に蓄積されていない。本研究は、この研究上の間隙を埋めるべく、ヒューマン・サービス組織のコンテキストでマネジメント・モデルを検証することで一般性のある知見を提供し、経営学研究を前進させる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、サービス組織において構成員の倫理的行動を促進するためのマネジメント・モデルを明らかにすることである。この目的のため、①サービス組織の倫理的または非倫理的行動の実態を解明すること、②倫理的行動に寄与する職務態度・能力を特定すること、③これらの能力獲得を促進する組織的な要因を実証的に特定すること、の3つを具体的な研究課題として設定した。 最終年度では、②と③の課題に取り組むために、民間企業の雇用者を対象としたオンライン調査、高齢者施設の雇用者を対象としたオンライン調査、高齢者施設の施設長と雇用者を対象としたインタビュー調査の3つを実施した。分析の結果、仕事と私生活のポジティブな関係を経験している従業員ほど、職務での倫理的な効力感や配慮意識が高いこと、職務での感情的な消耗度合いがこの関係に影響を与えることを示した。また、サービス組織においては顧客との関係性が不適切行為に影響を与えること、サービス業務に対する熟練や顧客対応知識がこの関係に影響を与えることを明らかにし、こうした専門能力を獲得する機会の向上が必要であることを示唆した。 これらの結果を解釈するための理論的枠組みについては、行動倫理研究における理性的アプローチと直観的・感情的アプローチの知見を踏まえたレビュー論文を公表した。サービス組織における倫理的行動の実態については国際学会で発表を行った。最終年度は、モラル・マネジメントと人的資源管理のあり方について『人的資源管理の考え方』(柴田、2024)でまとめた。
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