研究課題/領域番号 |
19K01908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
川路 崇博 久留米大学, 文学部, 准教授 (90554246)
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研究分担者 |
姜 理惠 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90570052)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 事業承継 / 承継外子女起業家 / ファミリーアントレプレナーシップ / ファミリービジネス / 承継外子女 / エフェクチュエーション / 起業家性向 / アントレプレナー / 起業家 |
研究開始時の研究の概要 |
人口減を迎えた日本では起業家育成が喫緊の課題といわれている。しかしファミリービジネス子女ながら継承者から漏れた「承継外子女」の起業家活動への注目は皆無といえ、国策として経営的・資金的な支援もほぼなく、研究も十分ではない。 そこで本研究では、承継外子女でビジネスを起こした起業家を研究対象とする。「承継外子女の起業家活動の特徴と成功要因は何か」という学術的「問い」に対し、「起業家性向EO理論と組織パフォーマンスモデル」と、起業思考の意思決定理論の一つ「エフェクチュエーション理論」の二種類の分析方法を重ね、承継外起業家の支援策と起業家育成、ファミリービジネス振興策に対する新視点の提示を目指す。
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研究成果の概要 |
事業承継の候補者でありながら自ら起業した「承継外子女」について、その特徴は、1)キャリア選択に対し、非常に自律的な態度を持つ、2)エフェクチュエーションを用いてビジネスモデルを構築しながら企業する、3)ファミリービジネスをロールモデルと考え、それを乗り越えようとしている、の3点であることが明らかになった。また承継外子女起業家を通じたファミリーアントレプレナーシップは、利他・コミュニティ・長期思考、それらを達成するリスク性向の2要因から構成されていることも分かった。さらに、ファミリービジネスから、人的資本を形成するスキルや外向的な性格を受け継ぎ承継外子女は起業に至っていると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
起業家育成と起業家の絶対数の増加が喫緊の課題といわれながら、見通しは立っていない。そのようななかファミリービジネス子女でありながら継承者から漏れた「承継外子女」の存在を、地域経営・地域創造活動を研究するなかで見出した。インタビュー結果をM-GTAで質的分析した結果、承継外子女がもつ特徴と、承継外子女がファミリーアントレナーシップより受けている影響を明らかにすることができた。さらに出身ファミリービジネスからなにを受け継いで事業創造をしているかについて検討を進めた。
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