研究課題/領域番号 |
19K01910
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
稲水 伸行 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 准教授 (50572830)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 組織行動論 / クリエイティビティ / シミュレーション / ビッグデータ / 経営学 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の日本企業ほどクリエイティビティ(新奇性の高い製品・サービスの元となるアイデアを開発すること)の求められている時代はないといえる。本研究は、クリエイティビティを促進しうる組織のあり方について、質問紙調査による組織風土、日誌法による感情、動画やセンシング技術による行動の測定・分析といった多様な定量化手法を組み合わせたフィールド調査で明らかにした上で、Agent-Based Simulation等のモデリング手法によりモデル化・理論化する。これらの手法によって客観性と一般性の担保された知見を、学術界のみならず、クリエイティビティやそのための組織に課題を持つ実業界に広く提示することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、センシング技術を用いた行動のデータ、高頻度の質問紙調査を用いた感情のデータ、一般的な質問紙調査による組織風土のデータを多角的に用い、職場におけるクリエイティビティ発揮の要因を探索的に明らかにした。主に、クリエイティビティにとってオフィスワークを通じた対人ネットワークの充実が重要である反面、テレワークによる自律性の感覚も重要であり、ハイブリッドワークにはジレンマがあることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生産性向上のもと働き方改革が進展するなか、クリエイティビティを発揮することも肝要である。本研究は、センサー技術を用いた細かい時間単位の行動データ等を取得することで、働き方とクリエイティビティの関係を明らかにした。具体的には、オフィスワークを通じた対人ネットワークの充実が重要である反面、テレワークによる自律性の感覚も重要であり、ハイブリッドワークにはジレンマがあることが明らかとなった。この点は、アフターコロナの新しい働き方を検討する上で意義のある研究成果だといえる。
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