研究課題/領域番号 |
19K01920
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
加藤 恭子 芝浦工業大学, デザイン工学部, 准教授 (20600638)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 人的資源管理 / ワーク・ライフ・バランス / 男性正規雇用労働者 / 自分ごと / 柔軟性 / 人事考課制度 / インクルージョン / 職場のマジョリティ / 質的調査 / 人事政策 / 職場の多様性 / マジョリティ・マイノリティ / 働き方 |
研究開始時の研究の概要 |
研究期間の3年間で達成すべき目標は3つある。1つ目は現在行っている調査の規模を拡大することと、インタヴューを半構造化し、質的とはいえデータとして比較・検討しやすい形にすることである。2つ目は、先進諸国(特に米国)における男性正規雇用労働者の意識の変遷をたどることと、彼らへのインタビューを実現することである。3つ目は、日本とアメリカ両国から得られた知見をもとに、職場において上述の図1にある①、②、③に属する労働者が共存できる環境を、企業の人事政策として提案し、職場でのパイロットスタディを実行することである。これら3つを2019年度、2020年度、2021年度それぞれの目標とする。
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研究成果の概要 |
Covid-19の影響により多くの点で当初の研究のスコープを変更せざるを得なかった。本研究の本来の目的は、近年の職場環境の変化が男性正規雇用労働者の意識や行動に与える影響の精査と、多様性が共存する職場の形成のプロセスの可視化であったが、Covid-19の影響が職場に与えた影響があまりにも大きかったため、研究で得られた知見はCovid-19が職場環境に与えた意識や行動の変容に関する調査となった。目標達成度に関しては、同じくCovid-19の影響が自身(大幅な授業形態の変更や学校事務の増加)や、調査対象者や企業に与えた影響は大きく、本来想定していたゴールにまでたどり着くことはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上述のように、本研究はスコープ変更を余儀なくされることになったが、その中でも少しずつ取り組んできたインタビューから知見が集まりつつある。1つ目は、職場の改革を推し進めるためには、対象者全てが変革を「自分ごと」として捉える必要があるということ、2つ目は、Survival for the fittestの格言通り、変化に柔軟に対応できる組織や人材のみが結果として生き残っていくこと、3つ目はCovid-19による仕事の仕方の変化に対応できた人材(男性正規雇用労働者)の多くは、以前から仕事以外の人生にも主体的に関わっていたことなどを改めて浮き彫りにした学術的・社会的意義は大きいと考える。
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