研究課題/領域番号 |
19K01923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 一橋大学 (2022) 法政大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
永山 晋 一橋大学, 大学院ソーシャル・データサイエンス研究科, 准教授 (10639313)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 創造性 / 日常行動 / 多拠点勤務 / 場所の多様性 / ウェルビーイング / 能動的推論 / エンゲージメント / 移動 / 概念 / イノベーション / 機械学習 / 働き方の多様性 / 非顕在データ / ネットワーキング / 眼球運動 / フロー / 社会ネットワーク / 予兆 |
研究開始時の研究の概要 |
情報技術の進展により組織メンバーの膨大な日常行動データの収集が容易になった。さらに、機械学習などの手法によって、膨大なデータから探索的パターン抽出が可能となった。結果、これまで研究者が補足できなかった現象が測定できるようになった。そこで本研究は、組織メンバーの日常行動データと機械学習の手法を活用し、新たな製品アイデアや業務改善アイデアといった創造的成果を生み出す「予兆」となる行動パターンを明らかにすることを目的とする。とりわけ、日常行動のデータとして、情報獲得や協力の源泉となる組織内ネットワークの構築に結実する「社内ミーティング」に着目する。
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研究成果の概要 |
4年間の研究活動を通じて、就業者の日常行動としての仕事の拠点構成やそれに伴う「移動」が創造性に与える重要な影響について示唆を得た。自宅やカフェなど様々な場所で働く就業者は、創造性だけでなくウェルビーイング、仕事のエンゲージメントも高い傾向にあった。また、本研究は、そのような人々の日常行動がいかに「概念」による予測で成立しているか、その概念がどのように変化するかを考察した。さらに、能動的推論フレームワークを用い、日常行動と深く関係しているウェルビーイングを説明する仮説を提案した。これらの研究過程で、機械学習を用いた研究アプローチの適用方法も整理することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COVID-19により、社会における新しい日常行動として、自宅や職場、カフェなどでの多拠点勤務が台頭した。新しい日常行動としての多拠点勤務が、創造性やウェルビーイングという持続可能な繁栄に不可欠な就労者のパフォーマンスにどのような影響を与えるかを理解し、働き方や職場環境の整備、ルール作りに役立てることができる。 また、その日常行動そのものを説明しうる原理を数理モデルによって、これまで得た異なる発見を単一のモデルで統合的に説明することができるとともに、数理モデルでシミュレーションすることで事前の介入方法の反実仮想効果を検討できるようになる。
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