研究課題/領域番号 |
19K01925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 相模女子大学 |
研究代表者 |
小泉 京美 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (70582120)
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研究分担者 |
杉山 章 東京福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (10906887)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | グローバル人材 / 海外現地採用 / SIEs / Boundary spanners / 女性活躍 / 日系企業 / ワークパーミッション / 日系海外現地法人 / 現地採用 / 人材雇用戦略 / 海外キャリアパス / 邦人現地採用 / キャリア形成 / グローバルマネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は自主的に海外現地採用者として就労した日本人と受け入れ企業の双方の雇用意識のギャップを調査し「邦人現地採用者」が日系子会社に継続就労できる環境整備と海外就労のあり方を探る。これまでの研究は就労者側の意識に焦点をあてたものが多く、雇用者側を対象に含んだものは極めて限定的であった。海外在留邦人数統計調査で上位国であり製造業が発展したタイ国と金融業で発展したシンガポール国という発展方法が異なる二国において、邦人現地採用者と雇用する日系企業の現状調査としてアンケートとインタビュー調査を行い、労使双方の観点から問題点を明確して海外進出する企業の人材管理に関するインプリケーションを示す。
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研究成果の概要 |
海外現地採用された日本人就労者と受け入れ日系企業についてタイ・シンガポールでの調査から海外の日本人現地採用者を働く意識により‘ELA=Enjoy Life Abroad’,‘MSS=MySelf Shine’,‘UWS=UpWard Success’の3つに分類できワークパーミッション制度が属性比率に影響していた。また現地採用に消極的な企業は邦人現地採用者に対して低次元のバウンダリースパナーを期待し、積極的な企業は邦人現地採用者のポテンシャルを尊重し働ける機会を与え高次元のバウンダリースパナーを期待していた。就労意識を合わせる事で邦人現地採用の積極的な活躍を促す人材雇用戦略の可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は海外の現地採用日本人と受け入れる日系企業の双方の雇用意識のギャップを調査し、海外就労のあり方を探ることを研究目的とし、経済発展状況とワークパーミッションが異なる2つの国としてタイおよびシンガポールを選び、特徴を踏まえた比較調査は日本人の海外勤務や企業の人材戦略に資する研究として社会的な意義がある。高度経済成長以降、日本企業は海外進出を行い国際的な成果を上げてきたが、個々の日本人がグローバルに様々な地域で活躍できる人材、いわゆる‘グローバル人材’に成り得ているのか、という問題は改善されていない。既に海外で活躍している現地採用邦人の特徴を捉える事は解決の視点を得る事につながる。
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