研究課題/領域番号 |
19K01929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
宮本 大 同志社大学, 経済学部, 教授 (30434682)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 営業職 / 人的ネットワーク / 仕事パフォーマンス / 情報収集活動 / 個人の仕事パフォーマンス / 情報収集 / 人的資本 / 販売従事者 / 人材育成 / 仕事成果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本企業における教育訓練の研究に用いられてきた組織社会化論、経験学習論および組織学習論を理論的ベースとして、そこにネットワーク論の分析方法を取り込み、営業職や販売職等の従業員に対するアンケート調査から収集した数量データによる実証的分析を実施する。分析では、ネットワーク構築の要因、ネットワークを通じて移転される情報、その効果などを検証する。そして得られた分析結果から人材育成のために企業や働く個人がどのようにネットワークを活用することが効果的かを提言する。
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研究成果の概要 |
本研究における主たる研究成果は以下の通りである。 まず社内だけでなく社外、とりわけ仕事に関係ない知人などを含めた多様な人的ネットワークを活用して仕事の相談や情報収集している営業担当者ほど営業目標の達成度などの仕事パフォーマンスが高いことが示された。また、こうしたネットワーク多様性の形成には出向や海外赴任などの社外経験や、また営業チームにおける積極的なコミュニケーションや情報共有が関係していることも明らかとなった。 こうした知見より、企業は人的ネットワークの効率的な活用のために、営業チームの在り方や社外経験を積ませることなどの取り組みが求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本において人的ネットワークの効果に関する研究は十分な蓄積がなく、また少ない研究の中心は研究者や技術者である。また本研究は、今日ナレッジワーカーとしてのスキルが求められる営業担当者を研究対象として人的ネットワークがどのように活用され、そして仕事パフォーマンスにどのような効果をもたらすのかを検討した。結果は研究者や技術者とそん色のない効果が示されている。 本研究は、人的ネットワークの効果について、日本のケースを取り上げ、国内研究成果を強化した点、さらに、従来の研究対象と異なる職種を取り上げ、人的ネットワークの幅広い普遍的な効果を確認した点に学術的、社会的な意義があると考えられる。
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