研究課題/領域番号 |
19K01934
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 愛知淑徳大学 (2022) 同志社大学 (2021) 九州女子大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
篠原 さやか 愛知淑徳大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (90618224)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 女性研究者 / キャリア形成 / ワーク・ライフ・バランス / ジェンダー / キャリア / ワーク・ファミリー・コンフリクト / ワーク・ファミリー・エンリッチメント / 役割間葛藤 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、わが国でさらなる活躍が期待される女性研究者に着目し、仕事と私生活における役割間の葛藤(ワーク・ファミリー・コンフリクト)と相乗効果(ワーク・ファミリー・エンリッチメント)の関係性について検証する。特に、家族形成期にあたる女性研究者に焦点をあて、①役割間の葛藤に対して、どのような対処を行っているのか、②役割間の葛藤をかかえる女性研究者にとって、相乗効果の経験はキャリア形成にどのような影響を及ぼすのか、という2つの問いについて、3ヵ年のインタビュー調査とアンケート調査をもとに明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、主に家族形成期にあたる女性研究者へのインタビューおよびアンケート調査を通して、仕事・研究と私生活の役割間の葛藤に対して行う対処行動、および役割間の葛藤と相乗効果を明らかにした。はじめに、育児中の女性研究者が仕事・研究と私生活を両立させるために、自身や配偶者の親からの育児への支援が重要な要因になり得ることがわかった。また、女性研究者は、男性研究者にくらべて、仕事・研究と私生活での役割間での葛藤を経験しやすいが、同時にそれらにおける相乗効果も経験していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、研究者としてのキャリアの初期段階と私生活における家族形成期が重なることにより、特に女性研究者が仕事・研究活動と私生活を両立させるためにさまざまな対処をしていることが明らかになり、若手研究者への組織的な支援の重要性が示されたことは社会的意義といえる。また、女性研究者が仕事・研究と私生活での役割間での葛藤を経験するとともに、それらにおける相乗効果も経験していることを明らかにできたことは学術的意義といえる。
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