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職務空間における感覚変数が従業員満足に及ぼす影響についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K01942
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07090:商学関連
研究機関東京国際大学

研究代表者

平木 いくみ  東京国際大学, 商学部, 教授 (60367026)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードセンサリーマーケティング / 消費者行動 / 五感 / 感情 / 聴覚 / 従業員満足 / オフィス空間 / 処理流暢性 / 自己効力感 / 感覚マーケティング / 聴覚刺激 / 解釈レベル / 社員間コミュニケーション / 感覚
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、職務空間における感覚変数が従業員の生産性や職務満足へ及ぼす影響を明らかにしたうえで、感覚変数から従業員満足、そして顧客満足へ至る一連の影響メカニズムを包括的に明らかにすることである。実験では、オフィス空間における従業員に対する感覚変数の影響を見た後に、従業員と顧客の相互作用が展開されるサービスの現場においても検証を進めていく。また、最初に音楽単独の効果の検証を試みた後、音楽と他の刺激との複合効果も検証していくことによって、従業員が職務空間で経験する感覚経験の役割を包括的に明らかにしていく。なお、本研究の調査は企業の実験協力を受けて進められる。

研究実績の概要

職務空間における聴覚刺激の効果について、フィールドで得られた検証結果について,メカニズム解明のための調査,ならびに結果の頑健性を高めるためのインターネット調査(シナリオ調査)を実施した。具体的には、調査参加者が調査を受ける環境と音楽刺激との適合性を調整し,そのうえで「接客場面」のシナリオか「製品開発場面」のシナリオのどちらかを読み,アンケートに答えるという手続きである。調査参加者はシナリオの中で登場人物との関係性(垂直関係と水平関係)が認識できるよう操作されている。
現在、調査データを分析中であるが、フィールド調査の結果を頑健に裏付けられる程,明確な結果は得られていない。シナリオの修正とともに音楽刺激の操作に関する問題を整理し,引き続き調査を試みたい。
また、新しい研究プロジェクトとして、職務空間における視覚的温かさの研究をスタートさせている。職務環境に対する空間知覚が社員間コミュニケーションや交渉へ及ぼす影響について検証を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インターネット調査を複数回実施しているが予想する結果が得られていないため「やや遅れている」とした。原因として,聴覚刺激のコントロールがうまくいっていない可能性が推測される。これは,調査参加者が音楽刺激の調整にかかる時間が,当初かかるであろうと予測した時間よりもかなり短いことから推測される。本調査は,音楽刺激のコントロールが非常に重要な調査であるため,音楽刺激のコントロールを厳密に行える実験環境が必要である。 現在はコロナ禍の影響が少なくなり,対面調査を行うには問題がない状況であるため,研究を推進し,進捗の遅れを取り戻したいと考えている。

今後の研究の推進方策

本年度は残りの予算を使用し、対面での実験を行う。実験結果は,秋以降の海外学会で発表し,論文として完成させることを目指したい。また,新しいプロジェクト(空間感覚と社員間コミュニケーションに関する研究)に向けたネット調査も実施していく予定である。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 香りとセンサリーマーケティング2023

    • 著者名/発表者名
      平木いくみ
    • 雑誌名

      香料

      巻: 298 ページ: 31-38

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] センサリー視点の店づくり2019

    • 著者名/発表者名
      平木いくみ
    • 雑誌名

      DIAMOND Chain Store

      巻: 50(6) ページ: 24-24

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 小売企業の経営者が考える「センサリー・マーケティング」2019

    • 著者名/発表者名
      恩藏直人 , 平木いくみ , 石井裕明 , 外川拓
    • 雑誌名

      DIAMOND Chain Store

      巻: 50(7) ページ: 21-21

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] The effect of music on vertical interpersonal communication: A sensory marketing perspective2022

    • 著者名/発表者名
      Ikumi Hiraki , Kwon Soonho, Naoto Onzo
    • 学会等名
      American Marketing Association, 2022 AMA Winter Virtual Conference
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小売企業における感覚マーケティングの展開 ―消費者の五感に訴える店舗販促を考える―2021

    • 著者名/発表者名
      平木いくみ
    • 学会等名
      リテールアド・コンソーシアムFORUM 「ニューノーマル時代のリテール販促戦略」
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] How Shopping Basket Color Affects Perceived Price of Products: A Field Study in Supermarkets2020

    • 著者名/発表者名
      Ikumi Hiraki , Hiroaki Ishi , Taku Togawa , Naoto Onzo
    • 学会等名
      2020 AMA Summer Academic Conference
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小売企業における感覚マーケティング―経営者に対するインタビュー調査による検討―2020

    • 著者名/発表者名
      石井裕明, 平木いくみ, 外川拓, 恩藏直人
    • 学会等名
      日本マーケティング学会 カンファレンス2020 2020年10月18日
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 職務空間におけるBGMが社員間コミュニケーションに及ぼす影響  社会的距離を考慮した検討2019

    • 著者名/発表者名
      平木いくみ
    • 学会等名
      日本商業学会全国研究報告会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] Does the Experience of Softness Make Customers Indecisive? A Field Study of In-Store Decision Making2019

    • 著者名/発表者名
      Togawa, Taku , Yuriko Isoda , Hiroaki Ishii , Ikumi Hiraki , Naoto Onzo
    • 学会等名
      American Marketing Association
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [図書] マーケティングの力2023

    • 著者名/発表者名
      恩藏 直人、坂下 玄哲
    • 総ページ数
      364
    • 出版者
      有斐閣
    • ISBN
      9784641166134
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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