研究課題/領域番号 |
19K01946
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
遠藤 誠二 東海大学, 経営学部, 教授 (90609413)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | パーソナリゼーション / 共創 / スタンダーダイゼーション / サステナビリティー / カスタマイゼーション / オムニチャネル / AI / コー・クリエーション / エコシステム / One to One マーケティング / コークリエーション / 共創システム / 伝統工藝 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの顧客と企業の共創 (Co-Creation) 活動は、限られた顧客と企業によって推進されてきた。一方、オープン・ネットワーキングの時代では、顧客がかつてない情報収集力と情報発信力で積極的に企業の様々なメンバーと繋がることが可能となり、これまでの限定された共創関係からより広範囲で対等な共創関係になりつつある。その変化の中で、顧客が企業のどのメンバーと、どのように共創活動を推進し、価値の高い製品 (Goods & Services) を創出するのか明確には理解されていないのが現状である。そこで本研究では、顧客と企業の共創活動のメカニズムを解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
顧客が、企業とどのように共創を推進し、カスタマイズ製品を創出するのか明確に理解されていなかった。本研究は、そのメカニズムを解明することを目的とした。その為に、企業リーダー、製造現場、自治体へのインタヴューのデータを分析した。その結果、カスタマイズ製品は企業リーダーや製造現場など組織内部のメンバーと顧客やサプライヤーを含めた組織外部が有機的に連携し、顧客に長期的視点でカスタマイズ製品を提供していた。さらに、企業はカスタマイズ製品で得られた顧客ニーズをスタンダード製品の開発に活用していた。つまり、スタンダード製品と有機的連携がなければ顧客が満足するカスタマイズ製品の提供が困難であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、共創を通じたインターナル・マーケティングの重要性である。つまり、カスタマイズ製品を顧客へ提供する為に、組織内部の企業リーダーと社員や製造現場とのフラットな有機的連携が重要となる。それは、一方的な官僚組織では顧客との双方向的対話から生まれるカスタマイズ製品の提供が難しくなってしまうからである。社会的意義として、個々の顧客ニーズを基に提供されるカスタマイズ製品は在庫を大幅に削減することで、在庫管理に充てる時間を削減し、労働環境の改善が可能となるシステムであった。さらに、顧客の過度な消費を適正に抑えることで、サステナブル社会に貢献できる可能性を秘めたシステムであることが明らかになった。
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