研究課題/領域番号 |
19K01952
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
宮下 國生 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030714)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ロジスティクス競争力評価 / 空海代替行動モデル / 直接投資 / 期待運賃 / 延期行動 / 弱者淘汰モデル / 強者選別モデル」 / 公平・合理的モデル」 / サプライチェーン / 空海モード選択 / ロジスティクス・ビジネスモデル / ロジスティクス・ビジネスプラットフォーム / ロジスティクス競争力 / トータルコスト / ビジネスモデル / 競争力評価 / グローバル市場 / 海空モーダルシフト / ロジスティクス力 / 延期型ビジネスモデル / 構造変化 / 市場機構 / パネル分析 / 空運業 / モーダルシフト |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、海運業に比してロジスティクス力国際比較分析が遅れている空運業の競争力評価モデルを確立することに注力される。従来の研究では、空運業の競争力を国・地域別のロジスティクス力やインフラ力から総合的に比較実証した研究はない。本研究の学術的問いはまさにここにあり、各国地域の空運業のロジスティクス力を、従来とは異なる発想の下で実証的に解明する推定方法を見出す事、またその方法が日本以外のデータを用いた結果とも整合するのかを比較検証することである。そのために本研究では、海空競合領域における空運業の海運業に対する相対優位の程度を、モーダルシフトの構造変化を踏まえて明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、世界のロジスティクスセンターである米国・EU及び日本を輸出拠点とする、空運業のロジスティクス力を推定するために、各輸出拠点をベースに行動する11か国・地域の荷主・フォワーダの競争行動を期待運賃と直接投資の2軸から実証的に比較・検証しており、その際分析のスポットは、彼らの競争行動が増幅され、より鮮明に現れる空海モード代替行動に当てられる。 その結果EU拠点モデルがロジスティクス拠点として公平性・合理性の観点より最優位にある 一方米国拠点モデルは各国地域の荷主・フォワーダを直接投資力で選別する強者選別型、また日本拠点モデルはビジネスモデル構築力で選別する弱者淘汰型であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における空海代替行動分析は、海運ロジスティクス行動によって空運ロジスティクス競争力を割り引いて求めた 空運ロジスティクスの実質競争力を推定することによって、従来のアンケート調査分析や企業レベルの競争分析を超えて、国・地域レベルでの競争力をコンパクトな計量モデルで迅速に推定分析することを可能にしたものであり、それは本研究をもって嚆矢とする。 また本研究の分析モデルの現実適合性がきわめて高く、モデルの優れた汎用性が実証された ので、本モデルを応用して自国の重要な競争相手に的を絞った比較的小規模なサンプルの競争力構造を推定すれば、国家のロジスティクス政策の迅速な立案に資することができる。
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