研究課題/領域番号 |
19K01953
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
西本 章宏 関西学院大学, 商学部, 教授 (10613185)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 革新的新製品 / 市場創造 / COVID-19 / 創発的消費者 / リードユーザー / キャバリア行動 / 因果推論 / DID分析 / 回帰不連続デザイン / デジタルトランスフォーメーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、3つの消費者行動研究の知見に着目し、研究目的に対して、多面的な実証研究を考えている。第1の実証研究では、消費者の「結合推論」に着目して、革新的新製品が受容されるメカニズムを検証する。第2の実証研究では、消費者の「認知的構造化欲求」に着目して、革新的新製品が受容・拒絶されるメカニズムを検証する。第3の実証研究では、消費者の「製品カテゴリー知識」に着目して、革新的新製品の受容を促進させるメカニズムを検証する。そして、これら3つの実証研究で得られたミクロ的知見をバスモデルの活用によってマクロ的分析視角へと拡張し、革新的新製品によって市場が創造されるメカニズムと可能性を探求していく。
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研究成果の概要 |
革新的新製品は新たな市場を創造する可能性がある便益を包含している製品であるがゆえに、消費者に受容されにくいという課題がある。本研究では、革新的新製品の消費者受容について3つの実証研究を行った。その結果、(1)革新的新製品と同様に非連続な状況(COVID-19のパンデミックによる市場の変容)に直面した消費者のうち、創発的消費者と呼ばれる消費者先端層は新しい生活様式に適応していること、(2) 革新的新製品の市場投入は消費者のキャバリア行動を誘発していること、(3)革新的新製品のアイデアを獲得するためには、周辺市場のリードユーザーを活用することが有効である、という3つの知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、漸進的新製品(既存製品をベースに改良が施された新製品)よりも革新的新製品(新しい製品カテゴリーを創造する便益が包含された新製品)の方が、消費者に受容されにくいという課題に対して、消費者行動研究を起点としつつも、市場レベルの変化を包含することで、ミクロとマクロの両視点から革新的新製品に対する消費者受容のメカニズムを明らかにする3つの研究知見を提供している。 また、漸進的新製品の市場投入が乱発することで過度な競争が引き起こされ、あらゆる産業で市場が飽和化し成長が停滞している。このような状況下において、革新的新製品の普及が喫緊の課題となっている中で、本研究では3つの研究知見を提供している。
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