研究課題/領域番号 |
19K01957
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
伴 正隆 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 准教授 (50507754)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 観光 / 生涯価値 / マーケティング / 潜在ディリクレ配分法 / 顧客生涯価値 / アンケート調査 / 欠測データ解析 / ベイジアンモデリング / アンケート |
研究開始時の研究の概要 |
近年、観光地域間競争の激化と少子高齢化に伴う人口減少によって、観光地は観光客数増加を考えるだけでなく、顧客関係性管理の考え方を取り入れ、顧客生涯価値(CLV)に基づいた意思決定が必要とされている。 しかし観光地域づくりを主体的に進める組織であるDMOには、CLV算定に要するデータは存在しないため、実務においてDMOがCLVに基づいた意思決定をすることは困難であるうえに、学術研究の進展もない。 本課題ではDMOも実行可能なアンケート調査によってCLVを推定するモデルの開発を目的とする。CLVの高い観光客の顧客属性・心理・観光行動の特性の把握、さらに観光資源のCLVによる評価が可能となる。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的はアンケート調査によって収集した観光行動データと心理データを用い、DMOの意思決定支援を目的とした観光客生涯価値(CLV)推定モデルの開発と、当該モデルを用いた観光資源の観光CLVによる評価である。研究開始直後から起きたCOVID-19による人流制限のため、信頼性のある調査の実施が難しくなったが、潜在ディリクレ配分法を用いたCLVを観光資源に按分する手法の開発と、同手法を用いた観光地選択行動のモデリングを提案し、さらに観光CLV評価モデルのための基礎分析を現在行っている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口減少時代にあって、観光は交流人口の増加による経済活性化が期待できる重要な産業である。観光の推進役として期待されているのが、データに基づく観光地経営を担うDMO(観光まちづくり法人)である。しかしDMOの組織体制には大きなバラツキがあり、著名な観光地のDMOは企業と連携したデータ分析で実績を上げる一方、小規模なDMOはデータ分析人材の育成や獲得はおろか、分析すべきデータそのものを持っていないことも珍しくない。本研究では、そのような小規模DMOの効果的な観光マーケティング意思決定に寄与する、データの取得から分析モデルまで一気通貫した分析手法の開発を目的としている。
|