研究課題/領域番号 |
19K01964
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 江戸川大学 |
研究代表者 |
中口 哲治 江戸川大学, 社会学部, 教授 (50592705)
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研究分担者 |
安田 英土 江戸川大学, 社会学部, 教授 (40327242)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 価値観共有 / 暗黙知 / 潜在認知 / ニューロマーケティング / 認知心理学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、企業やブランド、インフルエンサーらが発信する画像が、一人でなく友人間でどのように共有・推奨(レコメンド)され選好・選択行動(商品購入、サービス授受、イベント参加)へと結びついていくのかを、視線の偏りと脳血流の関係性という客観評価を伴うニューロ解析手法を使って解明していく。結果として得られる画像と視線、友人と推奨(レコメンド)との関係性は、推奨(レコメンド)画像を人為的に作り出すプログラムの開発に寄与するだけでなく、レコメンドAIアプリの開発や顧客の選択行動、購買誘導を制御する新たなマーケティング手法への応用も含め、企業の収益構造安定化を担保しうる新たな研究知見となる。
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研究実績の概要 |
近年のファッション業界において、企業やブランド内で注目されているのが、インフルエンサーらの発信するSNS画像やYouTube動画である。これらの画像・動画を友人同士で見る、評価し合うことで、言語や暗黙知に変換され共通了解・価値観共有へと昇華、結果として選好・選択行動(商品購入、サービス授受、イベント参加)に繋がっている。本研究では、企業やブランド、インフルエンサーらが発信する画像・動画が、一人ではなく友人間でどのように共有・推奨(レコメンド)され、選好・選択行動(商品購入、サービス授受、イベント参加)へと結びついていくのかを、視線の偏りと脳血流の関係性という客観評価を伴うニューロ解析手法を使って解明していく。 本研究は、平成25年度より科研費助成事業の補助を受けて研究した前研究=[感覚的表現による価値観共有構造の解明とモデル開発]の続編という立場をとる。 令和2年3月から令和4年2月までの間、新型コロナ感染抑止に伴う対面実験の自粛要請によって、当初予定していた調査が実施できない状況が生じた。コロナが落ち着いた令和4年は、脳科学実験レンタル実験機器のデモ依頼、発注、周辺機器の購入設置を行い、インフルエンサー及び女子学生計13組のペアによる友人間レコメンド実験(NIRS-アイトラッカー活用)」を実施することができた。 当該実験は、友人同士のペアに共感と価値意識に関する記述式アンケートを実施し、次に予め編集しておいたインフルエンサーの画像・動画を使って、お互いにレコメンドしたい箇所を特定化することから始める。その後、動画視聴中に2ch.NIRSに同期したアイトラッカーを活用して、DLPFC(前頭前野背外側皮質) 部分の脳血流(ヘモグロビン量)と視線動向を測定した。 取得データを使い、レコメンド前後の脳血流変化と注視動線の相関等を分析した後、レコメンド影響因子を特定化する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
進捗状況であるが、計画初年度に予定していた「友人間推奨(レコメンド)画像・動画(マスター)の確保を狙いとした女子学生、読者モデルらへのインタビュー」は、新型コロナの影響もあってwebインタビューに変更せざるを得なかった。一方、構造因子特定化に向けては客観性の担保とローデータの収集を目的として急遽1200人強の女子大生へのインターネット調査実施。その因子の有効性に関する精査は既に済ませた。 また、計画2年度計画3年度目の中核的研究項目である「対象被験者を時間差で集めて行う脳科学系実験(NIRS-アイトラッカー活用)」を2021年1月から3月、4月から9月に行う予定であったが、同期間に緊急事態宣言が発令されたため、全ての動きがペンディング状態となった。2022年6月以降、若干新型コロナ感染状況が落ち着いてきたため 友人間レコメンド実験(NIRS-アイトラッカー活用)の実施が可能と判断し、同年11月より実験の実施とデータ取得を本格化させた。 以上、新型コロナによって2年半の遅れが出た状況に鑑み、「進捗状況→(4)遅れている」と報告する。
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今後の研究の推進方策 |
前述した通り、2022年後半までに女子学生、読者モデルらへのWebインタビューで抽出したレコメンド画像・動画を実験プログラムに組み入れ、機器のレンタル発注、女子学生及び業界インフルエンサー計26人を対象に実験場所に時間差で集めるスケジュールと実験準備を全て確定させた。 その後、2ヶ月かけて計画2年度計画3年度目の研究項目=対象被験者に対して「実験用画像・動画(マスター)を本人と友人が見たときに起こる視線の偏りと脳血流がレコメンド前後でどのように変化しているか」を2ch.NIRSに同期したアイトラッカーを活用して、DLPFC(前頭前野背外側皮質) 部分の脳血流(ヘモグロビン量)と視線動向を測定し客観データとして収集した。 今後は、これらのデータを精査し、友人間でマスター 画像・動画のどの部分をレコメンドしたのか、レコメンドの結果、脳血流や視線にどのような影響変化が起こっているかを解析していく予定である(仮に追加実験が必要な場合は、被験者を新たに集めて更なるフォロー実験を2023年7月末までに行う)。 以って、研究目的及び主題となっている「友人レコメンドの影響因子特定化」を図り、最終報告に向けて様々なデータや知見の見直しを行っていく。
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