研究課題/領域番号 |
19K01971
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
涌田 龍治 京都産業大学, 経営学部, 教授 (70433505)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 収益性 / 顧客維持率 / ロイヤルティ / 結果の不確実性仮説 / 知覚リスク / 顧客満足 / スポーツ / サービス / 結果の不確実性 / プロスポーツ / ディリクレモデル / ロイヤルティ・プログラム / プロモーション / レパートリー |
研究開始時の研究の概要 |
一般に、事前に商品を評価しにくい際に生じる知覚リスクが高ければ高いほど、消費者はそうした財を購入しようとはしない。しかし、近年、スポーツの試合や映画や推理小説などの商品の場合、消費者は事前に商品評価を求めず、つまり知覚リスクを下げようとせず、むしろ事前に商品情報を知らないほうが楽しさを感じる傾向にあることが明らかになった。 本研究は、このようなサービス業の収益性と顧客維持率の関係を明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
本研究において明らかになったことは、次の2点である。 第1に、金融サービスのように顧客の求めに応じてサービスの種類をカスタマイズできるようなサービス業においては、収益性が(ロイヤルティにつながる)顧客維持率に、他のサービス業よりも強く影響されうる。 第2に、プロスポーツ・サービスの収益性は、ロイヤルティ・プログラムから強い負の影響を受けていると言えるけれども、実際には、プログラムの内でも割引を伴う価格プロモーションが行われると顧客満足に強くネガティブな影響を与え、その不満足が収益性に影響を与えていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、サービス業における収益性と顧客維持率およびロイヤルティ・プログラムの関係が一様ではないことを明らかにした。とりわけ、プロスポーツ・サービスの収益性が、金融サービスとは異なり、ロイヤルティ・プログラムから強い負の影響を受けていることを、比較可能なモデルを用いることで明らかにした。 これまでのマーケティング研究で頻繁に扱われてこなかったプロスポーツ・サービスを対象としたことにより、他のサービスでは見つからなかった矛盾点を発見したと言える。ただし、その矛盾点を解くまでには至っていない。
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