研究課題/領域番号 |
19K01977
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 秀和 関西学院大学, 商学部, 教授 (30368451)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自動車産業 / 部品調達 / 生産ネットワーク / ロジスティクス / 在庫管理 / 新興工業経済地域 / 国際比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、需要変動が激しく、かつ部品・製品の在庫費用が莫大な自動車産業において、研究開発・生産規模・供給体制の観点から従来の拠点で生産を行う部品サプライヤーが、国内外の遠隔地に立地する組立工場に対して、どのように空間的懸隔を克服し、JIT(Just In Time)生産を達成しているのか、自動車組立メーカーおよび部品サプライヤー、さらに調達物流を担う物流企業のロジスティクス戦略に着目し、ヒアリング・現地調査およびデータ分析を通じてその仕組みを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、需要変動が激しく、かつ在庫費用が莫大な自動車産業において、国内外の遠隔地に立地する組立工場に対して、部品サプライヤーがどのように空間的懸隔を克服しJIT生産を達成しているのか、各メーカーおよび調達物流を担う物流企業のロジスティクス戦略に着目し、ヒアリング・現地調査およびデータ分析を通じてその仕組みを明らかにすることである。 2021年度は、2020年度に続き、新型コロナウィルス感染症の感染拡大により国内外でのヒアリング・現地調査は不可能であった。そのため、2021年度は以下の3点を行った。 (1) 新型コロナウイルス感染拡大の影響、特に部品・組立工場の生産停止や販売店の営業停止など、経済活動の停滞が自動車生産、およびそのサプライチェーンに与えた影響に関する調査リポートを作成した(国際研究機関より公刊予定)。 (2) 自動車産業ポータルMARKLINESが提供する「情報プラットフォーム」の部品サプライヤー情報を利用し、新興工業経済地域、特にASEANを中心に、日系組立メーカーと非日系組立メーカーの部品別供給ネットワークの違いを明らかにした。現在、国際学術雑誌への投稿準備を行っている。 (3) 日本国内の遠隔地に立地の組立工場に対する部品調達での輸送手段選択、具体的にはフェリー・貨物鉄道等、環境負荷の小さい輸送手段と従来のトラック輸送、に関する事例調査の結果を論文を纏め、国際学術雑誌への投稿を行ったが、大幅な修正が必要のため、現在は改訂作業中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初計画では、組立メーカー・部品サプライヤー、さらには物流企業を対象とした国内外での事例調査を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大により、2020年度に続き、2021年度も海外でのヒアリング・現地調査が行えなかった。 2021年度は、上記の通り、新型コロナウィルス感染拡大による自動車産業への影響の情報収集・分析と部品サプライヤー情報による供給ネットワーク分析を引き続き行い、結果の一部を調査リポート・学術論文に纏めた。併せて、本研究課題の事業期間延長を行った。
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今後の研究の推進方策 |
現時点においても新型コロナウィルス感染拡大およびその防止措置の影響は大きいため、段階的に入国制限の緩和は進んでいるものの、2022年度のヒアリング・現地調査は難しいことも予想される。 既に本研究課題の事業期間延長を行ったが、2022年度前半は、(1) 2021年度に引き続き、部品供給ネットワーク分析を進め、国際学術雑誌への掲載を目指す。後半は、出入国制限も相当程度緩和されることを期待し、ASEANを中心に事例調査を行いたい。そのため、年度前半から関係者らとの日程調整等を進める。
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