研究課題/領域番号 |
19K01993
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
|
研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
菅本 栄造 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40297073)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 実行予算 / 建設業 / 日次損益管理 / 中小・小規模建設会社 / オープンブック・マネジメント / バランスト・スコアカード / 工事原価管理 / 中小・零細建設会社 / 戦略管理会計 / 工事実行予算管理 / オープンブック・マネジメント(OBM) / バランスト・スコアカード(BSC) / ネットワーク工程表 |
研究開始時の研究の概要 |
建設業の事業特性を踏まえた有用な管理会計システムを明らかにするための研究の第一歩として、本研究では、優れた工事実行予算管理システムを構築・運用している数少ない全国の中小・零細建設会社に対して、管理会計システムの二つの機能(情報収集システムと影響システム)の観点から、工事実行予算管理システムの構築と運用方法およびそれを支える会計情報システムの実態に関してインタビュー調査を丹念に実施し、それらの実務を論理化する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、工事プロジェクト単位の実行予算管理システムを成功裏に運用している日本の中小・小規模土木一式工事会社へのインタビュー調査に基づいて、意思決定のための情報収集システムと行動的影響システムの観点から、計画時点で利益を作り込むこと、実施段階において計画に作り込まれた利益を実際に具現化すること、および竣工後に施工データを蓄積することの3つの論点を具体的に詳述した。 さらに、本研究課題の範囲を超えて、中堅・中小の建設会社に対しても、オープンブック・マネジメント、バランスト・スコアカード、Jコストなどの管理会計手法の建設業の活用事例を解明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネットワーク工程表を用いた原価管理が主流である建設業では歩掛管理(物量管理)が中心であり、会計データを用いた日次損益管理による実行予算管理システムの学術的研究は、本研究者の知りうる限り皆無であった。本研究により、日次ベースの実行予算管理システムの建設業への外延拡充化を実現できたと考える。 加えて、極めて公共性が高い事業領域であるものの、完成工事高至上主義であり利益意識が乏しい建設業界の現状において、現場代理人制度という建設業の事業特性を踏まえた実行予算管理システムなどの管理会計システムの先進事例を理論化したことの社会的な意義は決して小さくない。
|