研究課題/領域番号 |
19K01998
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
片岡 洋人 明治大学, 会計専門職研究科, 専任教授 (40381024)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | サービタイゼーション / レベニューマネジメント / ソリューション / 収益性管理 / 原価企画 / ライフサイクル・コスティング / PSS(製品・サービス・システム) / レベニュードライバー / サービス化 / PSS / 収益性分析 / 顧客側のライフサイクル・コスト(TCO) / 会計担当者 / 原価企画とABC / 収益モデル / 製品原価計算 / 原価計算対象 / 価値提案 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、わが国における優良企業の管理会計実務を観察することによって、各企業が、どのように原価計算対象を設定し、収益性分析のための製品原価計算システムを構築し、運用しているのかを明らかにする。その際、各組織のコンテクストや企業を取り巻く外部環境を詳細に分析するとともに、いかにして、利益を最大化させるための原価計算対象をソリューションという形で設定してレベニューマネジメントを実施しているのかを中心に検討する。したがって、本研究では、ソリューション別の原価計算対象を設定し、顧客へ価値提案をし、「コスト<販売価格<価値」の関係を構築して収益性を確保するための理論を体系化する。
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研究成果の概要 |
近年の製造業者は、製品のコモディティ化、需要の減退、コロナの影響等によってますます厳しい競争に晒されている。そこで、多くの製造業者は、単なるハードウェアの提供事業者からハードとソフトを組み合わせたソリューション・サービスの提供事業者へと転換を図っている。このような製造業のサービス化現象を「サービタイゼーション」という。サービタイゼーション戦略に対応した管理会計研究のうち、とくにサービタイゼーションの原価企画やライフサイクル・コスティングを中心とした研究課題を明らかにしている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個別の製品・サービス単位ではなくソリューション単位で原価計算対象(収益獲得単位)を設定し、顧客への価値提案をし、「コスト<販売価格<価値」の関係を構築して収益性を確保している優良企業の実務を体系化し理論化している。 とりわけ、ソリューション別に顧客へ価値を提供する戦略としての「サービタイゼーション」により、多くの管理会計研究上の課題が明らかになったといえる。計画段階での収益性の作り込み、積極的な販売価格設定、価値提案にくわえ、事後的には顧客満足度や収益性分析によって評価され成功度が測定されることになる。このような収益性管理におけるPDCAサイクルは、顧客に新たな価値提案を行うための礎になる。
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