研究課題/領域番号 |
19K02006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
阪 智香 関西学院大学, 商学部, 教授 (10309403)
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研究分担者 |
地道 正行 関西学院大学, 商学部, 教授 (60243200)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 社会環境会計 / 共有価値創造 / 探索的データ解析 / 会計ビッグデータ / サステナビリティ開示 / ESGと企業価値 / 人的資本 / 統計モデリング / CSV / 社会・環境会計 / 企業財務データ / 付加価値分配 / 租税回避行動 / 可視化 / 再現可能研究 / 共有価値 / 租税回避 / 非財務情報開示 / 財務ビッグデータ / データ可視化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究「共有価値創造(CSV)のための社会環境会計の構築」では、157カ国・9万社超の上場企業の33年間・86系列のOsirisデータおよび非上場企業を含む2,000万社超の世界最大規模のOrbisデータの全てを、世界で初めてハイパフォーマンスコンピューティング環境を用い、Apache Spark と Rを連動させて、探索的データ解析(Exploratory Data Analysis)を実施する。さらに、時空間の観点からビジュアライゼーション技法を用いたデータ可視化(Data Visualization)と、高精度に予測を行う統計モデリング・検証を実施する。
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研究成果の概要 |
会計データが入手可能な世界の全上場企業および全非上場企業に関する収益性分析、安全性分析、生産性分析、付加価値分配、租税回避の蓋然性の実態、および、社会環境課題に対応する企業のESG実績と企業財務業績との関連等について、探索的データ解析によって明らかにした。企業によるステークホルダーとの共有価値(付加価値)創造の実情とその分配の実態、時系列の変化から、特に上場企業において従業員への分配割合が世界的に低下していることなどを示した。また、企業のESG実績と企業業績との関連を明らかにし、環境社会情報開示に向けた証拠を示すことができた。また、統計モデリングと実証分析を行うことでその有効性を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新自由主義以降、会計(ディスクロージャーを含む)は、資本の富の増加に資するものとして機能し、結果として社会環境問題が生じた。そこで、近年基準開発が進むサステナビリティ開示が、経済社会のサステナビリティやステークホルダー資本主義に向けてどのような貢献ができるかについて、世界の企業の会計ビッグデータおよびESGレーティングデータを用いた探索的データ解析に基づき、次の3つの観点から論じた。①世界の企業の共有価値創造の実態と課題について明らかにする、②社会環境開示が企業の財務業績や企業価値に与える影響を解析する、③社会環境開示を含む会計情報がステークホルダー資本主義に向けて果たす役割と課題を検討する。
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